ビクター・オラディポ

「次の世代、さらにその次の世代のために自分の功績を残したい」

1月下旬にようやく復帰を果たしたペイサーズのビクター・オラディポは、プレーオフ争いがより一層激化するレギュラーシーズン終盤戦に向けて、気を引き締め直している。

ペイサーズは東カンファレンス6位(32勝23敗)でオールスターブレークを迎えたが、4位のヒートから6位まで3.5ゲーム差以内にひしめき合い、さらにその上の3位セルティックスも決して射程圏外ではないため、レギュラーシーズン再開後は上位陣の順位が大きく変動する可能性がある。

ケガにより昨シーズン後半戦から年明けまで欠場したオラディポは、出遅れた分を取り返すため、気合十分でブレーク後の試合に臨もうとしている。当然ながら彼は単にプレーオフ進出だけを見ているのではない。目標はNBA優勝だ。

ブレーク後初のチーム練習後、オラディポは「優勝が目標」と言い切った。その上で、すでに気持ちを『プレーオフモード』に切り替えている。

「それが自分の目標だし、チームの目標でもある。優勝を目指さずにプレーする意味が分からない。楽しさだけを求めるなら遊びでやればいい。確かに楽しさは大事だけど、自分たちは勝つためにやっているんだ。そのために戦うからこそ評価されるわけで、レガシーを残せる。自分は次の世代、さらにその次の世代のために自分の功績を残したい」

オラディポは、復帰後7試合に出場して平均11.1得点、2.0リバウンド、2.9アシスト、フィールドゴール成功率32.9%、3ポイントシュート成功率24.4%と、まだリズムを取り戻せていない。ペイサーズがプレーオフでホームコート・アドバンテージを得るためには、エースであるオラディポの復調が鍵になる。

プレータイムは制限があったが、ヘッドコーチのネイト・マクミランは、21日のニックス戦からは制限なしでプレーさせるつもりのようだ。ブレークの間も猛練習を続けていた彼は、「キラーになるつもりでやってきた」と語った。

またコートでプレーできる喜びは復帰戦で味わった。ライバルたちを蹴落としペイサーズに優勝をもたらすため、オラディポは闘志を燃やしている。