ケビン・デュラント、オクラホマシティ帰還を控え「自分にとって大事な存在」

2017/11/20
NBA&海外
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写真=Getty Images

自分の番号を明らかに格下に取られても理解

昨年7月にサンダーからウォリアーズに移籍したケビン・デュラントは、ありとあらゆる批判を受けながらも移籍1年目に優勝という結果を残し、ファイナルMVPにも輝いた。その輝かしいシーズンの中で異彩を放った試合と言えば、それまでのホーム、チェサピーク・エナジー・アリーナでのサンダー戦だ。

ウォリアーズへの移籍を決めた直後、かつての盟友ラッセル・ウェストブルックがSNSに投稿したカップケーキの画像をきっかけに、見た目は立派でも中身がソフト、すなわち『腰抜け』を表す俗語がデュラントに対する蔑称としてサンダーファンの間に浸透した。試合当日には、会場中のファンがカップケーキTシャツを着て凱旋したデュラントを出迎え、急造マスコット『カップケーキちゃん』も登場し、大きな話題を集めた試合として、多くのファンの記憶に残っていることだろう。

そんなオクラホマシティでの試合を数日後に控え、デュラントが『Bleacher Report』とのインタビューで、サンダーについて語っている。

デュラントは、インタビューでいまだにウェストブルック、GMのサム・プレスティと話をしていないことを明かしているのだが、サンダーに対する見方にも変化が表れたようだ。

「サム・プレスティであれ、ラッセル・ウェストブルックであれ、ニック・コリソンであれ、彼らが自分と話をしてくれないとか、怒っているとか、それはもう関係ないんだ。彼らはみんな、自分にとって大事な存在なんだ」とデュラントは言う。「最初は今みたいな心境にはなれなかったよ。昨シーズンにオクラホマシティに戻った時も、こう考えることはできなかった。正直なところ『全員くたばれ!』って思ったよ。僕の親友がサンダーで働いているけれど、彼に対しても『くたばれ』と思ったぐらい。でも、それから落ち着いて考えられるようになって、そこまでシリアスになることでもないという考えに行き着いたんだ」

ただ一つ、サンダーの仕打ちで怒りに震えたのは、一昨シーズンまで自分の番号だった『35』の処遇だ。昨シーズンは空いていたが、この秋からは傘下であるGリーグのブルーの試合にも出場する2ウェイ契約を結んだPJ・ドジャーに与えられている。「もう35番は僕の番号じゃない。それは分かっているけど、2ウェイ契約の選手に与えたなんて聞かされたら腹が立つよ。『良い思い出が詰まった番号なのに、なんだよ!』と思った」

「例えば僕が死にかけたとしたら……」

それでもデュラントはこう言う。「でも、いつかは僕の功績を称えてもらえる日が来る」

「僕は彼らが嫌がることをした。そういうことも起きるさ。それでも、例えば僕が死にかけたとしたら、サム・プレスティも、ラッセル・ウェストブルックも必ず見舞いに駆けつけてくれるよ。そう考えることにしたんだ」

デュラントがウォリアーズに移籍した理由として根強くファンの間で言われ続けていることがある。それは、2016年のプレーオフ、西カンファレンス決勝でサンダーがウォリアーズに敗れ、手っ取り早く優勝するためにライバルチームに移籍した、という説だ。しかしデュラントは、インタビューで、2016年夏にフリーエージェントになる以前からサンダー退団を考えていたことを明かしている。2010年のFIBAバスケットボール世界選手権に出場した際、アメリカ代表でステフィン・カリー、アンドレ・イグダーラとプレーしたことがきっかけになったそうだ。いずれにしても、デュラントは選手に与えられるフリーエージェントの権利を行使し、悲願を達成した。

オクラホマシティのファンは22日のウォリアーズ戦でも、ほぼ間違いなくデュラントに対して大なり小なり嫌悪感を表現するだろう。サンダーとの付き合い方をあらためたと語ったデュラントだが、果たして感情的にならずプレーできるのだろうか。