前節の試合で負傷した田中大貴が全治2~3週間の戦線離脱、A東京にとっても日本代表にとっても大きな痛手に

2017/11/11
Bリーグ&国内
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文=丸山素行 写真=野口岳彦、FIBA.com

エース不在で臨む千葉ジェッツとの首位攻防戦

アルバルク東京が前節の島根スサノオマジック戦で負傷した田中大貴のケガの詳細を発表した。

島根との第2戦、17得点を挙げチームを牽引していた田中だったが、第3クォーター残り4分31秒にドライブの際に相手の膝がももに入った。苦悶の表情を浮かべコートに倒れこんだ田中はそのままベンチに下がり、その後コートに戻ることはなかった。

診断結果は左大腿四頭筋の筋挫傷。全治は2~3週間で、試合出場については本人のコンディションによって判断するとのこと。今日から東地区2位の千葉ジェッツとの首位攻防戦が待っているが、A東京はエース抜きでの戦いを強いられることになる。

どこからでも得点を狙えるバランスの良さと堅守が機能するA東京は、開幕からここまで12勝1敗と絶好調。選手層も他チームがうらやむ充実ぶりだが、2番ポジションは田中と正中岳城の2人体制。もちろん田中がファーストチョイスで、昨シーズンも今シーズンも1試合平均のプレータイムは約29分。その田中の不在は、戦術の遂行力では埋めきれない穴となる。

11月のW杯予選2試合を欠場となれば大きな痛手に

田中の戦線離脱は日本代表にも大きな打撃。2週間後に迫ったワールドカップ1次予選のフィリピン戦、オーストラリア戦の出場も難しくなったと言わざるを得ない。田中は8月のアジアカップで格下の香港戦を除く4試合中3試合に先発。平均25分のプレータイムは日本代表の12選手のうち最長だった。9.3得点は比江島慎とアイラ・ブラウンに続くチーム3位、3.0アシストは富樫勇樹と並ぶチームトップ。

ただ、田中の良さはスタッツに表れない部分にある。バスケットIQの高さとプレーの遂行力、またディフェンスでも日本代表屈指の実力者。田中のこれらの能力について、この夏にA東京に加わった馬場雄大は「本当に今まで僕がやってきたのとは違う次元で考えてバスケをやっています。圧倒されます」と語っている。

今週の代表合宿で姿が見えなかった田中。今日発表された来週の強化合宿にも招集されており、代表のトレーナーにケアを任す可能性はあるものの、練習参加はできないだろう。フリオ・ラマスにとっても頭の痛い事態となった。

A東京でも日本代表でも、不在となったことで田中の価値と影響力があらためて浮き彫りになったと言える。