河村勇輝

「次戦はしっかりと自分のスタイルで」

ウインターカップ大会3日目、優勝候補筆頭に挙げられる福岡第一(福岡)は北陸学院(石川)に95-58で勝利した。

結果的には完勝となったが、福岡第一の河村勇輝は「初戦が大事だということは一昨年から知っています。そこで慎重になりすぎて、プレーが固くなってしまいました。最初からギアを上げていこうとチームでも言っていたんですけど、緊張もあってなかなか上手く入ることができませんでした」と振り返る。

試合を通じても「大事にやらないといけないところで慎重になりすぎてしまい、自分のスタイルで自由にバスケットをすることを見失っていた部分が多かった」と課題が多かったと語る。

巧みなパスさばきでチームメートを生かし、自らもコースト・トゥ・コーストを決めるなど会場を沸かせた。ゲームハイの30得点に加え、11リバウンド5アシスト3スティールを記録してもいる。それでも河村に満足はなく、「次戦は自分のスタイルでやっていきたいです」と締めた。

河村勇輝

「高校で成長できた部分を最後に見せる大会」

1年生から大会で活躍する河村だが、今回は最上級生となり高校バスケ最後の大会となる。「このウインターカップは高校最後の集大成というところで、高校で成長できた部分を最後に皆さんや井手口(孝)先生に見せる大会です。そのためにも最後はしっかりとしたプレーで終わりたいです」

河村の将来の夢は日本代表のポイントガードになること。そのためにも「一つひとつ小さな目標を達成していけば、大きな夢に向かって頑張っていけると思います。その一つの目標がウインターカップ優勝です」と、将来の夢をかなえるためにも、このウインターカップで優勝をしたいと力強く語った。

河村には取材が殺到し、特別扱いで別室で行われた。それだけ注目を浴びているが、それも彼にとっては慣れたもの。九州学院(熊本)との3回戦に向け「しっかりと初戦の課題を生かして、福岡第一らしいバスケットをやっていきたい」と意気込みを語った。