パワフルなゴール下だけでなくロング3ポイントシュートも
15日に行われた三遠ネオフェニックスと新潟アルビレックスBBの試合、新潟のダバンテ・ガードナーが47得点を記録。クリント・チャップマンが昨シーズンに記録した44得点を抜き、Bリーグの1試合最多得点を更新した。
豊橋市総合体育館で行われた試合、第1戦を出場停止で欠場したことでスタミナも意欲も十分のガードナーが猛威を振るう。第1クォーターで11得点、第2クォーターも10得点と前半からエンジン全開。フィジカルには自信のあるスコット・モリソンがマークに付いたが、背中で押し込んでペイントエリアに侵入するガードナーを止められない。外でボールを持たせても、豪快に飛び込んでくるドライブ、さらにはロング3ポイントシュートまで決めて、まさに手の付けられない好調ぶり。
後半もその勢いは止まらず、第4クォーター残り2分でモリソンが個人ファウル5つで退場に。ただ、この時点で新潟はリードを守ることができず、試合は延長戦へと突入する。
延長では三遠に先行を許すも、残り2分36秒にガードナーが強引にアタック。三遠はカルティエ・マーティン、太田敦也、川嶋勇人のトリプルチームを突っ切ってゴール下のシュートをねじ込み、さらには太田の個人5つ目のファウルも誘って退場に追い込んだ。
モリソンと太田がファウルアウトとなりスモールラインナップにせざるを得なくなった三遠に対し、再びガードナーが個人で仕掛けてバスケット・カウントをもぎ取り、ボーナススローも決めて88-88の同点に追い付く。しかし、その後の2回のポゼッションではガードナーを使って攻めることができず、ガードナーに注意を引き付けてフリーになった味方を使うこともできずに淡白なオフェンスに終わってしまい、88-90で試合を落とした。
それでもガードナーはB1の得点記録を塗り替えるとともに、前節のアルバルク東京との試合で自身が記録した最多フィールドゴール成功数17を再び記録。前回もフィールドゴール28本中17本成功の60.7%と高確率だったが、今回は23本中17本成功の73.9%と驚異的な数字を叩き出した。
ガードナーはここまで5試合で平均33.6得点を記録。今、リーグで最も勢いのある選手と言っていいだろう。昨シーズンの得点王にしてMVP、川崎ブレイブサンダースのニック・ファジーカスはここまで平均27.0得点。この両者が牽引する得点王争いに今後も注目したい。
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