将来を見据えガードへのコンバートに取り組む岡田侑大(拓殖大1年)、かつての高校No.1スコアラーは大学リーグで奮闘中

2017/09/21
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文・写真=丸山素行

「点を取りに行けと言われ」21得点の活躍

9月9日に開幕した関東大学リーグ。4試合を終えすでに全勝チームも全敗チームもいない大混戦となっている。2勝2敗の拓殖大学は、3勝1敗で東海大学と並び首位の早稲田大学と9月20日に対戦。1年生プレーヤー岡田侑大の21得点を挙げる活躍もあり、拓殖大学が勝利した。

「今日は体調が良くなくて、出だしでターンオーバーをしてしまいました。その後に3ポイントシュートが入ってたまたま20点まで伸びましたけど、スリーがなかったらと思うと。だから今日のプレーには納得してないです」と岡田。5本中4本の3ポイントシュートを沈め、要所で効果的な働きをしていたように見えたが、本人は浮かない表情だ。

高校で通用しても、最大で3年の年齢差がある大学バスケに順応することは容易ではない。岡田は高校との違いをこう説明する。「身体の当たりが全然違います。やっぱりフィジカルの違いを一番感じますね。高校の時だったらちょっとズレを作って横に並ぶだけで抜けたんですけど、大学4年生には片腕で止められてしまうので」

ドライブを得意とする岡田だが、この日は外角シュートが火を噴いた。「リーグ戦では点を取りに行けと言われました」とスコアラーぶりを発揮するも、「トーナメントと新人戦では将来のためにガードをやっていました」と、先を見据えてガードへのコンバートにも取り組んでいる。

岡田の身長は187cm。日本では決して小さくないが、世界で戦うことを視野に入れればガードへのコンバートは妥当な選択だろう。昨年末のウインターカップで平均30.4得点を記録し得点王になったこともあり、点取り屋としてのイメージが強い岡田だが、ウインターカップではアシストランキングで3位(平均3.6)に入るなど、パスセンスも備えている。

「リーグ戦とインカレは自分の代だと思って」

岡田は東山高校時代にカロンジ・カボンゴ・パトリック、現在の拓殖大学ではドゥドゥ・ゲイと留学生とのプレーを経験している。「パトリックはインサイドでやってましたが、ドゥドゥはアウトサイドでやるタイプだったので最初は合わせづらかったです」と2人のプレースタイルの違いによって連携に苦労があったと岡田は明かす。「コミュニケーションが取れていない時は『拓大を選んで失敗したかな』と思いました(笑)」と冗談交じりに話す様子からは、現在は合わせにも慣れ、手応えを得ている様子がうかがえた。

高さやパワーでアドバンテージを得られる留学生プレーヤーの存在には賛否両論があるのも確か。それでも岡田は賛成派だ。「Bリーグにも外国籍選手はいますし、留学生と一緒にプレーすることで使い方も学べます。留学生をダメっていう人がいる中で、それで世界で勝ちたいっていうのはおかしい」

コート上で結果を出し、オフコートでは大人な対応をする岡田だが、1年生としての立場での葛藤が少なからずあるという。「攻めすぎているのではと気を遣ってしまう部分はあります。キャプテンからは『気にするな』と声をかけてもらってますが、どうしてもまだ気にしちゃいます」

それでも、「将来を見据えてやるのも大切なんですけど、1年生なのにこんなにやりやすい環境を作ってくれた先輩たちのためにも、リーグ戦とインカレは自分の代だと思ってやっていきたい」と語るように、遠慮は次第になくなりつつある。

将来を見据えガードへのコンバートをしながらも、得点を求められればスコアラーに変貌する岡田。大学の強さに揉まれながら、得点力を備えたガードへと成長していってほしいものだ。