リバウンド、アシスト、スティールと総合力で勝利に貢献
2019-20シーズンの開幕戦でアルバルク東京はホームに新潟アルビレックBBを迎え、87-59で勝利した。
過去2シーズンに積み上げたスタイルを継続しているA東京は、アジアチャンピオンズカップで実戦も重ねており、チームケミストリーの点で不安はない。ただ、開幕に向けての準備は十分にできていなかった。竹内譲次が「不安はゼロではなかったですが、長年一緒にやってきたメンバーという強みがあるので、そこを信じてやり抜いた感じです」と語ったように、攻守両面でのチーム力の高さがモノを言った。
新潟にセカンドチャンスを与えなかった最大の要因が竹内のディフェンスリバウンドだ。竹内も「リバウンドは自分の一番の仕事」と話すように、この試合ではともにチームハイの10本を記録。
この数字には本人も手応えを得ているようだが、あくまでも「ウチの選手が激しくディフェンスをしてくれたから、相手のシュートが落ちてリバウンドに繋がる」と、チームメートの力があってこそ自分の仕事を全うできたという。
「リバウンドは自分が取れなくても、相手に取らさないことをやっていきたい」と、言うように、竹内はこの試合でスクリーンアウトや外に出そうになったボールを最後まで追いかけるなどスタッツに現れない部分でも力を尽くし、チームに勢いを与えた。
オフェンスに関しては3ポイントシュートを2本決めたが、2ポイントシュートは1本と少なかった。それでもアシスト3本、スティール2本を記録し「自分はそういう周りを生かす動きをチームから求められています」という。しかし得点が伸びなかったことについてはこのように語った。
「2ポイントシュートはもっと増やしていきたいですが、外国籍の大きい選手を相手に今日はチャンスがなかったです。もちろん自分でもっとチャンスを作っていきたい部分もあります。それでもチームのシステムに従う部分と、あとは自分自身がレベルアップしていけば、シュートチャンスも増えていくのかなと思います」
「勢いに乗るという意味でも勝ちたかった」
開幕戦を終え、竹内はこの2019-20シーズンへの思いをこう語った。
「ウチは勝利が義務付けられているチームだと思うので、その中で自分の色だったりワールドカップでの経験を糧に、どういう道に進んでいくのかを試行錯誤しながらやっていきたいと思います。だけど原点としては正しい選択をすること。ターンオーバーをしないことや、細かいですがディフェンスのスイッチミスだったり、相手に簡単に抜かれてしまったり。そういう数字に残らない部分も完璧に1プレー1プレーをこなしていきたいと思います」
開幕戦を勝利し「60試合のうちの1試合ですが、勢いに乗るという意味でも勝ちたかったので、ウチのゲームができて勝てて良かったです」と竹内が言うように、A東京は自分たちのバスケットを遂行し3連覇に向け上々の幕開けを切った。
この試合では、スタッツに残らない部分でもチームに大いに貢献し、リズムを与えた竹内が今日も、昨日の課題を修正してどんなプレーを見せてくれるのか、期待したい。
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