アーリーカップ関東を戦うアルバルク東京は大会2日目に登場し、サンロッカーズ渋谷と対戦した。代表選手を多く抱えるA東京は、選手全員が揃ったのは2日前。それでも77-69で勝利し、今日の決勝へと駒を進めた。この試合で先発を務めて勝利に貢献した小島元基に、このアーリーカップまでの道のりを聞いた。
「本当にあの4人を追い越すというぐらいの気持ち」
──プレシーズンの期間は代表選手の4人が不在でした。練習はどうやっていましたか?
練習はもうガンガンやっていたんですけど、人数が足りなくて3対3しかできないので、5対5はプレシーズンの試合でしかできないような状況でした。2日前に代表組も合流して、やっと5対5の練習ができるようになったんですけど、体力の部分が5対5と3対3では全然違うので、その部分でもちょっと苦戦しました。でもシーズン前のこの期間は代表組がいなくて人数が少ない分、みんなハードにやっていたので、かなり濃い2カ月を過ごせたので良かったと思います。
──チームメートがワールドカップで戦っている姿をどのような気持ちで見ていましたか?
第一にみんな本当に頑張っているなっていう印象を受けましたし、世界のトップのフィジカルに苦戦しているとは、見ていても思いました。身体が大きくて強い、そして速い世界の選手に勝つためには、あらためてフィジカルの部分が大事なんだと思いましたね。
だけど、代表組は世界を戦ったことで経験値は絶対に上がっていると思います。なので自分も4人に置いていかれないように、本当にあの4人を追い越すというぐらいの気持ちでやっていきたいですね。
──そういった面では、大学時代からの先輩である田中大貴選手は今回、代表の中でポイントガードとしてもプレーをしていました。本職のポイントガードの小島選手はとしては、負けられないといった思いはありましたか?
そもそも勝負をしようとも思っていないです(笑)。人それぞれ良いところはあるし、もちろん大貴さんのポイントガードの良いところもありますし、ポイントガードってやっぱり難しいと思うんです。だから普通に上手いなって感じました。もともと上手いのは知っていますし、昔から見ていますからね。
それでもやっぱり大貴さんはすごいですよ。慣れないポジションで、ましてやいきなり世界のトップと戦っていたんですから。でもあの大貴さんですら、世界と張り合うのは難しいと思うと、実際に自分があそこに行ったらどうなるんだろうっていうのは思いましたね。タラレバですけど、逆に行けちゃうかもしれないとか、本当にいろんなことを考えながら見ていました。
「ファイナルに向けてみんなで積みかさねていくだけ」
──A東京は主要メンバーが大きく入れ替わることなく新シーズンに挑みます。そんな中でチームとして、そして個人としてはどんな変化をもたらしたいですか?
ディフェンスの部分はもっとアグレッシブに。あとソリッドにやるには常に質を上げていかないとダメだと思います。
個人としてはこの2年間に比べてピック&ロールを使ってクリエイトする場面が増えると思いますし、今までよりも攻撃の起点になる回数を増やさないといけないです。ルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチからも言われていることなので、そういったところを積み重ねて成長していければなと思います。
──このアーリーカップの決勝ではチームとしてどのようなバスケットをしたいですか?
もちろん勝つためにやる。そのために何が必要なのかをみんなで考えてやっていきます。とにかく5対5が久しぶりなので、一回一回の試合が本当に良い練習だと思ってやっています。SR渋谷戦もアーリーカップの決勝も、そして来週のアジアチャンピオンズカップも、また今年のファイナルに向けてみんなで積み重ねていくだけです。チームとしてその部分は変わりません。
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