単年契約を結んだレディックは「シクサーズで引退したい」
昨シーズンまでクリッパーズに所属したJJ・レディックは、今夏セブンティシクサーズと単年契約を結んだ。まだ力が衰えていないにもかかわらず、再建段階のシクサーズに移籍したことを驚く声も多かったが、若い力が揃うチームに将来性を感じたからこその決断だった。
レディックは『CSNPhilly.com』とのインタビューで、「できるなら、このチームで長くプレーしたい。3年か4年プレーして、シクサーとして引退したいね」と語っている。チームの可能性を感じているからこその発言だが、フリーエージェントという不安定な状況を二度と経験したくはないという正直な気持ちも吐露している。
「フリーエージェントになるのは好きじゃないんだ。僕にとっては楽しいと思えるプロセスではない。過去3度フリーエージェントになったけれど、契約が決まるまでは体調も優れなくなる」
シューターのレディックはシクサーズに足りない飛び道具として期待される。もし来シーズンに期待を上回る活躍をすれば、チームから複数年契約が打診されるだろう。シクサーズには、2017年ドラフト1位のマーケル・フルツ、2016年ドラフト1位のベン・シモンズ、デビューイヤーに衝撃を与えたセンターのジョエル・エンビード、長身ながらオールラウンダーのダリオ・サリッチとタレントが揃っている。
NBA優勝をあきらめていないレディックは、若く、才能溢れる選手が揃うシクサーズならば、この数年のうちにキャバリアーズに取って代わり、東のトップを狙えると予言している。
「このチームなら、3、4年後には東カンファレンスでベストな存在になれる。来シーズン以降も、チームの一員でい続けたい。来シーズンのプレーオフ進出も狙えると思うし、2、3年以内にカンファレンス優勝だって可能だと思う。どこかのタイミングでNBA優勝も狙いたいね」
リーグを代表するシャープシューター、レディックの勘が正しいかどうか。万年ロッタリーチームからコンテンダーへとV字回復を目指すシクサーズの戦いに注目したい。