アメリカ代表

ポポヴィッチの手腕があらためて問われる大会に

メルボルンで行われたオーストラリアとのテストマッチで敗戦を喫したアメリカ代表に、さらなる痛手だ。足首を痛めてこの試合に出場していなかったカイル・クーズマがこのタイミングで代表チームから離れて治療に専念することになり、残る12人がワールドカップの登録メンバーになることが発表された。

今回のワールドカップに向けては、ジェームズ・ハーデンやアンソニー・デイビスなどNBAのトップスター選手たちがNBAでのシーズンを優先して代表に参加しないことを表明。国際大会で得られる経験に興味を持ち、「ポポヴィッチと一緒にいて、学べることは僕にとって素晴らしいこと」と意欲的に代表合宿に取り組んでいたクーズマの離脱は、チームにとって大きな痛手だ。

現在の12名も素晴らしい実力の持ち主ばかりだが、それでも『ドリームチーム』の呼び名を使うのは気が引ける。例えば今年のNBAオールスターに出場した選手はケンバ・ウォーカーしかいない。様々な理由でワールドカップの参加は現実的ではないにせよ、レブロン・ジェームズやステフィン・カリーを筆頭に、代表には加わっていないが現ロスターを上回る選手だけで1チームを作ることができる。

FIBAランキング1位のアメリカが優勝候補の筆頭であることは依然として変わらない。このメンバーで新たな時代を築くことができるか。指揮官グレッグ・ポポヴィッチにとっては、あらためてその手腕が試されるワールドカップとなる。

アメリカ代表 ワールドカップ登録メンバー12名

ケンバ・ウォーカー(セルティックス)
ドノバン・ミッチェル(ジャズ)
ジョー・ハリス(ネッツ)
マーカス・スマート(セルティックス)
デリック・ホワイト(スパーズ)
ハリソン・バーンズ(キングス)
ジェイレン・ブラウン(セルティックス)
クリス・ミドルトン(バックス)
ジェイソン・テイタム(セルティックス)
ブルック・ロペス(バックス)
メイソン・プラムリー(ナゲッツ)
マイルズ・ターナー(ペイサーズ)