八村塁

「ドラフトされた時ぐらいうれしい」

NBA公認バスケットボールゲームソフト『NBA2K20』の日本オフィシャルアンバサダー発表会が行われ、ワシントンウィザーズから1巡目指名を受けた八村塁がアンバサダーに就任した。NBA2Kシリーズは発売20周年を迎えたゲームで、前作は世界で2億人がプレーをした大人気ゲームである。

八村も2K11シリーズからこのゲームで遊んでいると言い、自分の好きなゲームのアンバサダーに就任し、さらにキャラクターとして登場することに「正直うれしかったですね。僕も小さいころからやっているゲームで、アンバサダーになれたらいいなと思っている時に話がきてうれしかったです。本当にNBAでプレーするぐらいゲームも本気でやっています(笑)。ゲームに登場できることもドラフトされた時ぐらいうれしい」とよろこびを語った。

イベントでは、八村が本ゲーム内にキャラクターとして登場する映像が全世界初公開された。八村自身も初めて見る映像となり、「ヤバいですね」と笑みをこぼすと自身がダンクシュートを決めている姿をみると「これはカッコいい」とコメント。映像を見終えると「僕の普段の仕草だとか本当に細かく再現されていますね」と、感想を話した。

八村塁

またイベントには4名の子供たちが参加し、選ばれた1名が八村とNBA2K20で真剣勝負を行った。ゲームを始める時には、八村は対戦する子供に対して「絶対に負けないよ」と意気込みを語ると、対戦相手の少年がウィザーズを選択し、八村は「僕の好きなポール・ジョージとカワイ・レナードがいるので」とクリッパーズを選択。八村は、ゲーム中の自分にダブルチームでディフェンスを行うなど真剣勝負が行われたが、八村は参加した少年に負けてゲームを終えた。

子供たちからに質疑応答では、小学2年生の参加者からバスケの必殺技を教えてくださいと、問われると「ダンクかな。6年生になったらミニバスのリングでダンクできるようになるよ」と質問してくれた少年にダンクシュートを進めて会場を沸かした。

最後には、「NBAの試合とかを見て、良いなと思ったプレーをひたすら練習したら上手くなる。だけどゲームだけをしすぎないで、ちゃんと体育館に行って練習してください(笑)。でもゲームでやる技を実際に練習に取り組むことは僕もやっているので、バスケを楽しんでやろう」と子供たちにエールを送った。

日本人初のNBAドラフトで1巡目指名され、先日の日本代表戦でも大活躍している八村が、今度はNBAを夢見るプレーヤーたちの一つの憧れでもあるNBA2Kシリーズに登場した。八村がNBA選手になったことで、日本人にもNBAというものが少しずつ身近になってきている。NBAでの挑戦はこれから始まるが、日本バスケット界の期待を背負った八村の今後の幅広い活躍に期待したい。