キャバリアーズでインターンからGMへステップアップ

セブンティシクサーズはプレーオフのセカンドラウンド敗退が決まるとすぐさまダリル・モーリー球団社長の解任を決めた。シクサーズの運営会社で社長を務めるボブ・マイヤーズが暫定的に編成を担うことになったが、彼はすぐにモーリーの後任探しに決着をつけた。キャバリアーズでGMを務めたマイク・ガンジーを引き抜き、球団社長に据えたのだ。

クリーブランド出身のガンジーは選手としては大成しなかったが、地元チームのキャブズにインターンとして加わり、スカウトからアシスタントGM、GMへとステップアップし、GMとして最初の仕事としてドノバン・ミッチェルを獲得している。前任者のモーリーはすべてを自分の責任で決めるワンマン社長だったが、ガンジーは「私はスター選手から練習場の清掃員まで、チームにかかわる全員と関係を築く。常にドアを開け、誰でも話に来られる環境を作る」と就任会見で語った。

ウォリアーズに『王朝』を築いたマイヤーズから評価された理由を、「人々を引っ張り、組織を一つにまとめられるからだろう」と彼は言う。ガンジーは自分を採用したシクサーズ経営陣に感謝するとともに、長らくともに働いたキャブズの人たちへの感謝も忘れなかった。

「キャブズを愛していたから、離れるには相当な理由が必要だった。経営陣との会話、ニック・ナースという素晴らしいコーチ、素晴らしい選手が揃い、その全員が私と同じで負けるのが大嫌いで、優勝を目指していること。そこに魅了された」と彼は言う。

もっとも、シクサーズは優勝争いを義務付けられていながら結果を出せていないチームで、質疑応答の最初の質問も「高額年俸を払うジョエル・エンビードやポール・ジョージがケガ続きで、どうやって優勝できるのか」であり、「彼らが我々の武器だ」という回答はメディアを納得させるものではなかった。

ただ、もう一つ問題になりかねない要素である「前体制が選んだコーチと一緒にやっていくことに問題はないか?」という質問には、意外な回答が飛び出した。

「実は私はニックの下でプレーしたことがある」とガンジーは言う。「2011年、Gリーグ選抜チームでラスベガスのサマーリーグに出場したんだ。彼が私の持ち味を上手く引き出してくれたおかげで、翌年スペインで良い契約を取れた。昨シーズンの彼はケガ人続出で30もの異なる先発ラインナップを使いながら結果を出した。彼の手腕を信頼しているだけでなく、彼の人間性を尊敬している」

今年のドラフトでの22位指名権を上手く活用し、フリーエージェントで良い選手を押さえ、内部成長を加速させる。それがガンジーの当面の目標となる。

「成功には全員の努力が必要だ。毎日ここに来ることが楽しみになるような環境を作り、家族よりも長い時間をともに過ごす仲間たちと支え合って仕事を進めていく。厳しい会話も意見の相違も出てくるだろうが、最終的には一致団結し、前進することを楽しみたい」