デニスHC「先発の経験はチームの未来にとって素晴らしいこと」
名古屋ダイヤモンドドルフィンズは4月25日、26日に行われたホームゲームで宇都宮ブレックスと対戦。2試合連続で87失点以上と、リーグ屈指の堅守を見せることができずに連敗を喫した。
名古屋Dはスコット・エサトン、アラン・ウィリアムズの両ビッグマンが故障離脱中。ゴール下を支えるハードワーカーが揃っていない穴は大きく、激しい上位争いの中で痛恨の4連敗を喫した。1ゲーム差とはいえ、シーホース三河に抜かれチャンピオンシップ初戦のホーム開催ができる西地区2位から後退してしまった。
苦境の名古屋Dだが、エサトン、ウィリアムズの不在によって出番が増えたベンチメンバーが活躍したのはポジティブな材料だ。佐藤卓磨はゲーム2で15得点と奮闘。そして、ジェイク幸輝・ホルツもゲーム1で22分33秒出場し6得点、4オフェンスリバウンドを記録すると、ゲーム2ではキャリア初の先発出場で8得点と爪痕を残した。
名古屋Dのショーン・デニスヘッドコーチは、先発起用の意図をこのように明かした。「ビッグマン2人がいない中、ジェイクに先発のチャンスを与えようと思いました。ルーキーの彼に先発の経験を積ませることは彼だけでなく、チームの将来にとって素晴らしいことだと思います。出だしはあまり良くなかったですが、その後はすごく良い活躍をしてくれました」
24歳のホルツは、NCAA3部のウィットワース大を経て今シーズンから名古屋Dに加入。選手層が厚い名古屋Dにあってなかなか出番をつかむことができなかったが、非常事態で巡ってきたチャンスでしっかり結果を残した。
ホルツは「シーズ終盤の時期に、多くの時間プレーする機会を得られて本当に感謝しています。そして、プロとして初めて先発で名前を呼ばれたことは光栄でした」と初のスタメン起用について語る。

「勝利に貢献するプレーを見せていきたい」
シーズン序盤からプレータイムを得られなかったことに辛い思いもあったが、自分のできることにフォーカスしてきた。「常に自分に出番が回ってくると期待はしていました。そして、優勝を狙えるチームで貢献できる力を持っていると信じていました。だからこそ試合に出られないことに少しフラストレーションを溜めることもありました。ただ、必要なプロセスを継続し、コントロールできることに集中する。自分ができることは、名前を呼ばれた時にしっかりとプレーできる準備をすることです」
宇都宮との2試合で、ホルツはチームの活力になれることを示したが、「自分はもっと良いプレーができると感じています。それを証明しないといけないことも分かっています」と満足はしていない。
フィジカルの強さを生かしたハードワークに加え、3ポイントシュートでも爪痕を残したホルツだが、自分のやるべき仕事を次のように語っている。「無理にシュートを打つことはしないで、チームメートが良い形でシュートを打てる機会を作り、勝利に貢献するプレーを見せていきたい。それはルーズボールやリバウンドをもぎとるためのハッスルプレーといった、スタッツに現れないことを続けることです。これこそ自分が示せる最大の価値で、こういったプレーでコーチの信頼を得て出場時間を得ることは自分にとって大きな意味があります」
エサトン、ウィリアムズがいつ復帰できるか不透明な中、チャンピオンシップでもホルツに出番が回ってくる可能性は十分にあるだろう。「シーズン途中はベンチ入りもできなかったですが、今は出番があるかもしれない。チャンピオンシップのような重要な試合で、自分の名前が呼ばれるチャンスがあることはモチベーションをより高める助けになっています」と、ホルツは意気込みを語る。
チャンピオンシップを勝ち抜くには、大舞台でいつも以上の活躍を見せる選手の出現が大きな鍵となる。そしてホルツは名古屋Dにとって、この役割を担えるXファクターになれる存在だ。
