
「偉大な選手は高い期待をかけられ、それに応える」
東カンファレンスのプレーイン第2戦、マジックは攻守に完璧なパフォーマンスでホーネッツを圧倒し、121-90と大勝した。
マジックは強度の高いディフェンスが持ち味だが、今シーズンはそのアイデンティティが揺らぎ、6位を守れずにプレーインに回っていた。それでもこの日は、ラメロ・ボールから生み出されるホーネッツの爆発力を抑え込んだ。
ラメロに対してはズレを作らせず無理な単独突破に仕向け、個人技による得点も許さない。第1クォーターのラメロはシュート4本を放って得点なしの1アシストで、第2クォーターも2得点3アシスト。ラメロを沈黙させればホーネッツの爆発力は発揮されない。前半、マジックの守備はホーネッツをフィールドゴール41本中13本成功(31.7%)、9アシストに対して11ターンオーバーと完璧に抑え込んだ。
一方でオフェンスではフィールドゴール41本中25本成功(61.0%)とシュートタッチが好調。特にレギュラーシーズンが進むにつれてジャンプシュートの確率の悪さ、勝負どころで結果を出せないことで批判されてきたパオロ・バンケロが、前半だけでフィールドゴール10本中7本成功の16得点と絶好調だった。
第3クォーターはマジックの強度の高い守備がファウルに繋がってしまい、前半に高確率で決まったシュートタッチの好調も続かなかったために勢いが落ちた。ラメロは第3クォーターをフル出場して21得点とマジックの守備をこじ開けたのだが、アシストは1つのみで、ラメロを起点にキャッチ&シュートのチャンスを作っての爆発力は防がれていた。
フランツ・バグナーは「とにかく彼らの最大の武器、キャッチ&シュートでの3ポイントシュートを封じることを最優先にしていた。外回りの選手にフィジカルに当たり、素早くチェックして逃げ場所をなくした」とディフェンスの狙いを語る。「勝っていようが負けていようが、スコアに関係なく1ポゼッションずつ最高のプレーをするという今のマインドセットは大好きだ。そうしたチームが勝つものだしね」
Paolo Banchero goes WAY UP for the tough jam 😤
Winner tonight faces DET in Round 1! pic.twitter.com/nZE0AAjPtE
— NBA (@NBA) April 18, 2026
第3クォーターはマジックのジャンプシュートが決まらなくなったが、激しいディフェンスから速攻に持ち込んでのイージーな2点、またフリースローで得点を繋ぐことで、ホーネッツに流れが傾きかけた内容でも34-34と点差を縮めさせない。
102-71と31点差で始まった第4クォーター、その序盤にホーネッツはラメロを休ませるしかなく、その時間帯に点差を詰められずにラメロを戻す機会がないまま、試合は決着となった。
マジックはバンケロが33得点、バグナーが18得点で続き、他の選手もバランス良く得点を記録した。バンケロは先のセブンティシクサーズ戦ではフィールドゴール22本中成功わずか7本、3ポイントシュートは1本も決まらないシュートタッチ不調に苦しみ、4アシストに対してターンオーバー6とミスも多くて戦犯扱いをされた。そこから見事な復活を遂げたと言える。
バンケロは言う。「偉大な選手は高い期待をかけられ、それに応えるものだと思う。特に今回のような一発勝負で平凡なパフォーマンスでは許されない。相手が下がって守るなら、それでもドライブで攻める。相手の罠にはまるのではなく、自分から仕掛けて相手を反応させるんだ。シュートも相手に打たされるのではなく、自分で打てると感じたタイミングで打つ。自信を持ち、躊躇しないこと。それが今日のテーマだった」
プレーオフのファーストラウンドではピストンズと対戦する。どちらも強度の高いディフェンスを武器とするチームで、ピストンズはケイド・カニングハムが、マジックはバンケロがエースの責務として、そのディフェンスをこじ開ける役割を担う。
バンケロはこう語った。「過去2年のプレーオフでは敵地で勝っていないけど、僕らがシリーズを制するには敵地で勝たなければいけない。目の前の試合に集中して、チームで団結して戦うつもりだ」