
「調子が良く、チームがうまく噛み合っていることを示している」
琉球ゴールデンキングスは4月4日、5日とリーグ上位のレバンガ北海道を相手に価値ある同一カード連勝を達成。ゲーム1では序盤から主導権を握り83-74で制すると、ゲーム2では出だしでいきなり17点の大量ビハインドを背負ったところから盛り返し、91-82の逆転勝利を挙げた。
ゲーム2でキャリアハイの38得点を記録し勝利の立役者となったヴィック・ローは「キャリアハイを残せたのはエキサイティングですし、試合に勝てたことでより気分が良いです。キャリアハイでも試合に負けていたらガッカリした気持ちになっていたと思います」と振り返る。
そして、シーズン終盤を迎える中、強豪相手に連勝できたことの意味の大きさをこう語る。「まず、Bリーグに悪いチームはいないです。すべてのチームが、どんな相手にも勝てる可能性を持っています。ただ、その中でもチャンピオンシップに出場する力を持っているチーム、そうではないチームに分かれます」
このようにすべてのチームに敬意を持った上で、ローは次のように続ける。「このリーグでプレーして4年目となり、シーズンを重ねることでリズムをつかんできました。週末の連戦でどんなチームにも連勝したいですが、何よりも大切なことは下位のチームにしっかりと連勝することです。そして例えば長崎(ヴェルカ)、(シーホース)三河、北海道、千葉(ジェッツ)に(宇都宮)ブレックスのような上位チームと対戦する時でも少なくとも1勝1敗にしたい。連敗は許されることではないです」
「僕はここまで幸運にも千葉J、琉球と本当に強いチームでプレーできています。その上で調子が良い時は連勝できますが、そこそこの時は1勝1敗です。今シーズン、ここまで本当にアップダウンが激しく、連敗を喫したこともあります。それが今は千葉J、そして北海道と2勝できています。これは僕たちの調子が良く、チームがうまく噛み合っていることを示していると思います」
ローは今の琉球の状態に確かな手応えを感じている一方で気も引き締める。「今は調子が良くなっていますが、逆に言えば自分たちのやるべきプレーができていない日もあります。ここまで上位チーム相手に良いプレーができている一方、そうではない相手に負けてしまうこともありました。だからこそ、今週の試合は本当に大事です。メンタル面でもタフで強くならないといけないです」

「これからもキングスの試合に来たいと思ってくれる理由を与えたい」
アップダウンが激しかったとローも振り返るように、今シーズンの琉球はここ数年の中において最も苦しんでいた。しかし、ここに来て調子を上げ、Bリーグ初年度から続けているチャンピオンシップ進出に近づいている。最後にしっかりと帳尻をあわせることができるからこそ、現在4年連続ファイナル出場中の偉業を達成できている訳だが、それができるのもしっかりとしたチームカルチャーが確立されているからだ。
そして、ローは琉球のカルチャーの強みをこう語る。「どのチームもチームファーストでわがままにプレーしない、個人のエゴを捨てるというカルチャーを作っています。キングスのカルチャーが特別なのは、沖縄に対する非常に強い誇りを持てていること。それは沖縄の人々が、キングスを心から愛し、尊敬しているからこそです。だからこそ選手としてスタッツや勝敗以上のモノ、自分より大きな存在のためにプレーできている感覚になります」
ローは、沖縄の人々の強い思いがチームをより結束させ、困難に打ち勝つ力を与えてくれると強調する。「例えば、キングスを見たいと普段は節約したり、何か犠牲を払ってでも試合に来てくれるファンの皆さんの姿を見ると、もっと頑張ろうという思いが湧いてきます。皆さんがこれからもキングスの試合に来たい、と思ってくれる理由を与えたいです。」
「個人的にはみんなが期待を寄せてくれることをありがたく思います。『もっとうまくプレーして』、『シュートをもって決めてほしい』、『キングスの文化をもっと体現して』という声が来るのは、これまでの実績を尊敬してくれるからこそだと思います。皆さんが期待を寄せてくれるチームとして、キングスが確立されていることはうれしいです」
これからチャンピオンシップの切符をつかむためには気の抜けないタフな戦いが続く。ただ、「これからはホームゲームが多く、ファンの皆さんが多くのエナジーを与えてくれるので、最高の形でキングスカルチャーを体現できると思います」とローが語るように、ホームゲームが続くのは大きな追い風だ。
まずは北海道相手の連勝でつかんだ勢いをさらに加速させるため、今週のホーム3連戦をしっかり勝ち切ることが求められる。