細川一輝

A千葉を59点に抑えて快勝

41日、群馬クレインサンダーズはホームにアルティーリ千葉を迎えて対戦。序盤に作ったリードを徐々に広げて、84-59で完勝を収めた。群馬はこれで7連勝を飾り、東地区3位に浮上。チャンピオンシップ圏内に戻ってきた。

この試合で、チーム最長の2431秒出場し、日本人選手トップの12得点を挙げた細川一輝は、次のように試合を振り返った。

「相手はトラップディフェンスが多いので、その強度にやられないようにと意識してプレーしました。短い時間の中でしっかり準備して試合に臨めたのはよかったです。自分たちの流れに持っていくことがなかなかできなかったですが、4クォーターで良い流れを作って点差を離せました」

A千葉はボールマンプレッシャーが激しいチームだ。そのプレッシャーをうまくいなして全員が連動し、ターンオーバーを8本、被スティールを1本に抑えられたことが、リズムの良いオフェンスに繋がった。

群馬のオフェンシブレーティング(100ポゼッションの平均得点)は現在リーグ2位。3ポイントシュートでの得点割合が高く、この試合でもボールムーブの良さが際立った。その中で、細川はチーム最多の4本の3ポイントシュートを沈めた。

「トレイ・ジョーンズと出ている時は、トランジションが速くなりますし、自分もそういう中で打つのが好きです。一緒に走って自分が空いているところに動けば、それを見てくれているチームメートがしっかりパスをくれる。それを決められたのは良かったです」と笑顔で振り返る。

細川のこれまでのプレースタイルを想像するとキャッチ&シュートのイメージが強いが、今シーズンは、ドライブする場面も増えている。得点には繋がらなかったが、序盤からアタックを仕掛けてミドルジャンパーを放つことで、ディフェンスに守る選択肢を増やしたことが、その後の3ポイントシュートに生きた。

「チャンスがあればピック&ロールを使いながらドライブしていきたいと考えています。コーチからも『サイドピックから攻めてほしい』と言われているので、そのおかげで今日は冷静にドライブできたかなと。そこからのジャンプシュートは精度を上げていきたいです」

細川一輝

ロスターが戻り地区2位の千葉Jに1ゲーム差

群馬はディフェンスの強度も増してきた。平均失点数はリーグで2番目に少ない73.7点と好成績かつ、連勝中の7試合は平均68.0失点で80失点以上の試合はない。さらにこの間に名古屋ダイヤモンドドルフィンズやアルバルク東京といった強豪にも連勝を果たしている。個々のディフェンス強度はもちろんのこと、チームとして連動して相手の攻め手を摘むディフェンスが遂行できている。

ただし、細川はこの結果に満足しておらず、さらに良くなると手応えを得ている。「連動もできていますが、今日もコミュニケーションミスがあって、ノーマークでスリーを打たれる場面がありました。まだまだ課題はありますが、チームとして全員がコミュニケーションを取りながらできていると感じます」

細川個人もディフェンスでチームを支えた。A千葉の外国籍ウイング、身長196cmのマリアル・シャヨクを彼に劣らぬフィジカルで守り2得点に抑え込んだ。細川はサイズがある選手に当たり負けしない彼なりのコツを明かしてくれた。

「自分もフィジカルがあるので、身体を当てるタイミングがよければ守れると思っています。その中でも今日は間合いの詰め方がよかったかなと。相手のドライブに対してうまく身体を当てるとドライブできなくなるので、それをうまく自分の中でやっています」

「メンバーが揃って、本来やりたいバスケのが今できています。本当にやりやすいですし、良い流れでできています」と細川が語るように、群馬はケガ人に悩まされて、シーズン前に見越したロスターが揃って戦えたのは開幕月の10月だけだった。

しかしここに来てロスターが全員戻り、成績も上げてきた。残り13試合で3116敗の地区3位。2位の千葉ジェッツまで1ゲーム差に迫った。

「今は良い流れで来ているので、それをしっかり維持しながら、一試合一試合を大切にしていきます。チャンピオンシップをホームで開催できるチャンスがあるので、それに向かってチームで戦っていきます」と細川は笑顔で意気込む。

群雄割拠を極める今シーズンのチャンピオンシップ進出争いは、まったく予断の許されないものではあるが、群馬がチームとして上向きであることは疑いようがない。ホーム開催とその先のチャンピオンに向けて、ここからさらに真価が問われる。