写真=Getty Images

記者に逆質問「ホームを守れなかったらどうなる?」

NBAファイナル第2戦は、またしてもウォリアーズの猛攻が爆発。前半こそ互角の勝負を演じたキャバリアーズだが、後半に持ちこたえられずに113-132と2試合連続での大敗を喫した。

初戦から連敗したという点では昨年のファイナルと同じ。だが最大の違いはウォリアーズにケビン・デュラントがいることだ。それを誰よりも痛感しているのが、キャブズのエース、レブロン・ジェームズである。

レブロンは第2戦でファイナル通算8回目となるトリプル・ダブル(29得点11リバウンド14アシスト)を記録したが、スタッツがチームのパフォーマンスに大きなインパクトを与えられたとは言い難い。特に、デュラントとマッチアップした第4クォーターは、わずか2得点に抑えられ、キャブズは反撃のきっかけをつかめなかった。

試合後の会見には姿を見せなかったレブロンだが、ロッカールームで取材に応じた。「自分は終わったことは考えない。第3戦でチームを改善させることだけを考える」とコメント。3年で3度目の対戦となるウォリアーズについては、「去年とは異なるチームだ」と続けた。

取材には応じたものの、連敗を喫した直後だけに口数は少なく、イライラした様子が見て取れた。「ホームコートを守らなければいけないと感じるか?」と質問した記者に対し、「君は利口な人なのかな?」と逆質問。「そう思うが……僕たちがホームコートを守れなかったらどうなる?」と投げ掛け、記者が「スウィープされるかもしれないですね」と答えると「それが答えだよ」と語った。

この2試合は、点差以上にパフォーマンスの差を見せ付けられての敗戦となった。第2戦の前半、キャブズのディフェンスは第1戦の課題を修正していたが、それでも前半だけで67点を奪われた。フィジカルなディフェンスを仕掛けても、ウォリアーズのオフェンスのペースは落ちる気配がなかった。

このままでは会場が変わっても結果は同じだろう。攻略の糸口は見いだせていない。第3戦までの今後2日間で攻略の糸口すら見つけられなければ、配慮に欠けた記者とレブロンとのやり取りが現実のものになりかねない。