
3ポイントシュート25本成功でキングスに圧勝
スパーズは2月以降29勝2敗という驚異的な快進撃を続けている。現地3月16日と17日には、いずれも敵地でクリッパーズとキングスを撃破。キングス戦はアウェーでの2日連続の試合という不利な条件にもかかわらず、前半で78-47とキングスを圧倒。最終スコア132-104の完勝を収めた。
余裕の展開だったこともあり、スタメンのプレータイムは22分から24分に抑えられ、ベンチ組もきっちりとリードを保った。個々のプレータイムが短い分、足を動かしてペースを上げたことで、3ポイントシュート49本を放って25本を決める(成功率51%)爆発力を見せた。
出場した13選手すべてが得点を記録し、6人が2桁得点を記録。バランス良くボールをシェアしたし、41アシストに対してターンオーバー6と効率の良さも驚異的な数字となった。
ジュリアン・シャンペニーは3ポイントシュート7本中5本成功とシュートタッチが絶好調。彼自身の努力もあるが、チームとしての判断が向上しているのが好調の要因だとヘッドコーチのミッチ・ジョンソンは語る。
「シーズン序盤は誰が好調なのか選手が常に把握できていたわけではない。エゴを出さずにチーム優先の意識はあっても、誰にボールを預けるべきかの判断が良くなかった。それが今日は、ジュリアンが数本決めたのを見ると、チームとして彼のシュートを増やそうと自然と意識していた」
22分の出場で15得点5リバウンド6アシストを記録したディアロン・フォックスはこう語る。「このチームには2桁得点を記録している選手が8人もいる。守備で相手をしっかり止めることで、自分たちのオフェンスをより楽な形で始められる。それで今の良い流れができている」と語る。
守備からスムーズに攻撃へと切り替え、そこからチームでボールをシェアして多彩な攻めを展開する。そこにスパーズの強さがあるとフォックスは言う。
「個人能力で得点できる選手が揃っていても、僕らは一緒にプレーすることを楽しみ、お互いの成功を喜んでいる。僕もヴィック(ビクター・ウェンバニャマ)もステフ(ステフォン・キャッスル)もディラン(ハーパー)もアイソレーションで得点できるけど、そういうプレーは選択しない。試合の中ではどうしても個人で打開しなければいけない場面もあって、それでもできる限りはパスを回して相手を崩そうとする」
51勝18敗で西カンファレンス2位。王者サンダーも勝ち続けているために3ゲーム差からなかなか詰まらないが、このまま2位シードとなっても、プレーオフでの大きな躍進が十分に期待できる。
「今シーズンの目標の一つが50勝だった」とフォックスは言う。「でも、50勝に近付いてきた時にHB(ハリソン・バーンズ)が『もし50勝しても、プレーオフのファーストラウンドで負けたら成功したシーズンとは言えないよな?』と問いかけ、みんな『言えるわけがない』と答えた」
「僕らはもっと大きなものを目指して戦っている。外部の人たちは『予定より早く再建が進んでいる』と言うかもしれないけど、このチームは優勝を争うレベルにあると自信を持っている。経験不足だとか周囲はいろいろ言うだろうけど、どのチームが相手でも勝てると思っているよ」