ジョーンズカップ

ゾーンが機能し、最終クォーター20-7で決着

若手中心のバスケットボール男子日本代表がジョーンズカップ3戦目となるヨルダン戦を迎えた。先発は3試合連続となる安藤誓哉、安藤周人、張本天傑、橋本晃佑、シェーファー・アヴィ幸樹の5人。

序盤はアグレッシブにプレーするヨルダンのインサイドアタックを止められずリードを許すが、橋本や安藤周人の3ポイントシュートが高確率で決まり、11-0のランもあり19-15とリードして第1クォーターを終えた。

だが、3ポイントシュートに当たりが来なくなると、ヨルダンにリードを許す展開が続く。スイッチディフェンスを織り交ぜながら、スクリーンをうまくかいくぐりズレを作らせないなど守備は安定していた。シュートが入らない時間帯でもディフェンスで我慢し、集中力が途切れて大敗を喫した前日のフィリピン戦と違いを見せた。

それでも、不用意なパスをカットされて軽率なターンオーバーを何度も犯すなどオフェンスに粗があった。なかなかリズムに乗れず、第3クォーターには2桁のビハインドを背負ったが、ディフェンスで崩れることなく我慢したことで流れを呼び込む。テーブス海のドライブからニカ・ウィリアムスのダンクや安藤誓哉のフローター、シェーファーのインサイドでの奮闘など、ペイント内での得点が伸び始めて追い上げる。

そして、4点ビハインドで迎えた最終クォーターには、ゾーンディフェンスを採用。これに面食らったヨルダンのまずい攻めから日本が走る流れが生まれた。

終盤は拮抗したが、残り1分40秒に安藤誓哉が3ポイントシュートを沈め2ポゼッションのリードを奪った。さらに残り1分3秒の場面でも、安藤誓哉がショットクロックわずかなところから放った3ポイントシュートをねじ込む。これが決定打となり72-63の逆転勝利を収めた。

安藤誓哉はともにチームハイとなる25得点5アシストを記録し、平岩玄が11得点、安藤周人が10得点、シェーファーが9得点と続いた。インサイド陣への合わせの意識が高く、フリースローを24本獲得し、そのうち20本を成功させたことも勝因となった。

今日は安藤誓哉が輝きを放ったが、明日のインドネシア戦では誰が主役の座を掴むのか。積極的なチャレンジに期待したい。