
ダンクも披露して、メディアに回復ぶりをアピール
ジェイソン・テイタムは昨シーズンのカンファレンスセミファイナル第4戦で右足のアキレス腱断裂の大ケガを負った。通常はアキレス腱断裂からの復帰には約1年を要する。しかし、テイタムはそれを前倒しすることを目標にリハビリを続けている。
ケガをしたのは5月中旬。4カ月後の9月に『ESPN』の番組に出演して「今シーズンプレーしないとは言っていない」と語り、「復帰を急いでいるわけではないけど、何の目的もなく週6日リハビリをしているわけではない」と続けている。
その後もトレーニング中の様子をSNSに何度か投稿していたが、ピストンズ戦が行われた現地1月19日午前の練習後には、約1時間に渡るワークアウトの様子をメディアに公開した。コーチの指示により実戦を想定した動きからのシュートを放ち、ディフェンダー役となったコーチとの間でコンタクトのあるメニューもこなした。メディアに回復ぶりをアピールするかのように、何本かのダンクも披露している。
取材対応はなかったものの、代わりにデリック・ホワイトが友人であるテイタムの回復ぶりについて「どれだけ努力してきたかを知っているから、できるプレーが多くなっていることに興奮するよ。その努力が新たな可能性に繋がっている」と語る。
「試合を見るのはもう十分だと思っていて、本当は今すぐにでもコートに出てプレーしたいんだろう。でも、今でも彼はチームに大きな貢献をしている。毎試合でベンチにいてくれるだけで心強い。今のコンディションや正確な復帰スケジュールを聞いているわけじゃないけど、彼が元気に動き回って僕らをサポートしてくれるのはありがたいよ」
このワークアウトも、遠征先のデトロイトで行われたもの。リハビリ初期はともかく、最近のテイタムは常にチームに帯同しており、ミーティングにも参加している。今回、練習している様子をメディアに公開したのも、回復が順調に進んでいることを裏付ける。
セルティックスはテイタム不在かつドリュー・ホリデーやクリスタプス・ポルジンギス、アル・ホーフォードなど替えの利かない主力を放出し、今シーズンは大きく弱体化すると思われた。開幕当初こそ苦戦したものの、すぐさまジェイレン・ブラウンを中心にバスケを再編すると勝ち始め、ここまで26勝16敗の東カンファレンス2位と予想を覆す健闘を見せている。
61勝、64勝を挙げた過去2シーズンには及ばないとしても、プレーオフには手堅く進出できる状況で、レギュラーシーズン終盤であってもテイタムが復帰すれば、2年ぶりの優勝も目指せるはずだ。
ブラッド・スティーブンス球団社長は「100%のコンディションを取り戻すまでは復帰させない。これはジェイソンも理解している」と語り、ヘッドコーチのジョー・マズーラは「スタッフを信じて任せているので、彼の現状は把握していない」と、いずれもテイタムの早期復帰を否定している。
それでも、いずれ訪れるであろうテイタム復帰がチームを支えるモチベーションになっているのは間違いない。焦りは禁物だが、復帰への期待は日増しに大きくなっている。