ジェイソン・テイタム

「何の目的もなく週6日リハビリに行っているわけではない」

セルティックスのジェイソン・テイタムは昨シーズンのプレーオフでアキレス腱断裂の重傷を負い、今シーズン全休と見られている。

セルティックスは今オフ、サラリーキャップの大幅超過によって膨れ上がったラグジュアリータックスの削減と、セカンドエプロン回避のために総年俸を下げる必要があった。さらに大黒柱テイタムが離脱となったことで抜本的なチーム解体を実施。ドリュー・ホリデー、クリスタプス・ポルジンギスと高額年俸の中心選手をそろって放出し、フリーエージェントとなったアル・ホーフォード、ルーク・コーネットの両ビッグマンとの再契約を見送った。

この結果、チームは目論見通りに年俸を一気に下げることに成功し、チーム編成を担うブラッド・スティーブンスの評価は高まった。ただ、アンファニー・サイモンズ、クリス・ブーシェイ、ルカ・ガーザといった新戦力たちが見劣る点は否めない。

現状、今シーズンのセルティックスはジェイレン・ブラウン、デリック・ホワイトを軸に、昨シーズンのシックスマン賞に輝いたペイトン・プリチャード、サム・ハウザーなどの中堅よりも若い選手たちに多くの経験を積ませるシーズンになる。そしてテイタムが復帰する2026-27シーズンに再び優勝を狙うための編成を行うと予想されている。

だが、ESPNのトーク番組『First Take』に出演したテイタムは「まず、僕は今シーズンプレーしないと言ったことはない」と、今シーズンの全休は確定事項ではないと強調。「最も大事なのはしっかりと治すことだ。僕は復帰を急いでいるわけではない。でも、何の目的もなく週6日リハビリに行っているわけではない」と続けている。

テイタムは同じくアキレス腱断裂の大ケガからの復帰を目指すデイミアン・リラード、デジョンテ・マレー、タイリース・ハリバートンと連絡をとっているとも明かした。「僕たちはみんなでコミュニケーションを取り合っている。回復具合はみんな違うけど、何をしたのかとメールで聞いているんだ。みんな同じ境遇にいるから互いの状態をチェックしているんだよ」

現状、テイタムがシーズン途中に復帰する可能性は低い。だが、もし復帰できたとしたらチームにとってこれ以上ない起爆剤になる。その時、セルティックスがプレーオフ圏内にいたらその楽しみはより大きくなる。