
ケガ明けでも「コートに立つ以上は言い訳はしない」
現地1月15日、ドイツのベルリンでマジックvsグリズリーズが行われた。マジックにはモリッツとフランツのバグナー兄弟、トリスタン・ダ・シルバとドイツ代表の3選手が所属している。特にバグナー兄弟はベルリン出身とあって、選手入場で彼らがコートに入る時から観客は完全にマジック贔屓。ヘッドコーチのジャマール・モズリーが「期待を越えていた。ウチのホームゲームだった」とその雰囲気に感謝したほどだった。
しかし、この高揚が緊張に変わり、マジックは第1クォーターで23-39と圧倒された。それでも第2クォーター後半から押し返し、第3クォーターに逆転。最後は混戦となったが、フランツが第4クォーターに13得点を固めたこと、同点の残り2分半にアンソニー・ブラックがディフェンス4人に囲まれながらダンクを叩き込んだことで流れを引き寄せ、118-111で勝利した。
フランツは左足首のケガで1カ月欠場しており、これが復帰戦。プレータイム制限があり、前半わずか2得点と振るわなかったが、クラッチタイムに真価を発揮した。「ケガから復帰するだけでも大変で、ましてや地元での試合だったから気持ちの面でも簡単じゃなかった。でも、コートに立つ以上は言い訳はしない。最後に何本かシュートを決められて良かったよ」と彼は言う。
「序盤にもっと良いスタートが切れていれば、この特別な機会を楽しめたと思うけど、それどころじゃなかった(笑)。でも両親がどこに座っているかは分かっていたし、全員じゃなくても友達のグループがいくつか来ていたのは確認できた」
モリッツはさらに大きなケガからの復帰で、ここに間に合ったのはちょっとした奇跡だ。2024年12月に左膝前十字靭帯断裂の大ケガを負い、今年1月11日のペリカンズ戦で復帰。この試合でもプレータイムはわずか14分だった。
「これだけ大きな注目を集めるのが健康に良いのかどうか分からないけど(笑)」とモリッツはジョークを言い、「NBAを代表して満員の会場でプレーできて良かった」と続けた。
会場となったウーバー・アリーナは、普段はブンデスリーガのアルバ・ベルリンが本拠地として使用している。モリッツはこのチームのファンで、「スパーズが来た時の興奮は今でも覚えているよ」と言う。
2014年の10月、当時のNBA王者スパーズがベルリンに遠征し、プレシーズンゲームを行った。「それが今は僕がコートに立っている。その意味を理解するには、もう少し時間が経たないと無理だね。今はとにかく感謝の気持ちしかない」