
デニス・シュルーダーの出場停止を機にバランス是正
年末のレイカーズ戦での行動によりデニス・シュルーダーが出場停止となったキングスですが、そこからロケッツ、レイカーズ、ニックスと強豪を相手に3連勝しています。ニックス戦では試合途中でジェイレン・ブランソンがケガをするなど相手の事情に助けられた面もありますが、フィジカルな強みを打ち出した戦いぶりで、3試合すべてが2桁点差での勝利となりました。
特にこの3試合ではプレシャス・アチウワがチームで2番目に長いプレータイムで9.3リバウンド、1.7スティール、1.3ブロックと貢献しており、マクシム・レイノーとディラン・カードウェルのルーキーセンター2人で13.7リバウンドとインサイドの奮闘が目立ちました。ラッセル・ウェストブルックの突破からゴール下で押し込む役割もこなし、チームオフェンスの形がスムーズになっています。
ここにデマー・デローザンが得意のミドルレンジから堅実に得点を積み上げ、ザック・ラビーンは3試合で58%の3ポイントシュート成功率を記録し、ベンチからマリーク・モンクが16.7得点と、個々の役割が明確になることでチームが機能しての3連勝です。
シュルーダーの欠場を機にチームバランスが改善された形ですが、この結果は今シーズンのキングスの戦いぶりからは驚くほどの変化ではありません。実はウェストブルック、ラビーン、デローザン、レイノーの4人にキーガン・マレーかアチュワが加わったスターターのラインナップにおける得失点差は、シーズンを通してプラスになっており、ベンチメンバーが薄い問題はあっても、このポジションバランスが適正なのは明らかでした。
しかし、シュルーダーやモンク、キーオン・エリスといったガードが多いロスター構成から、頻繁に4人のガードを並べては失敗を繰り返します。特に試合終盤の勝負どころでその傾向が強く、ハンドラー過多でオフェンスの連携を欠き、ディフェンスでも高さとフィジカルが足りず崩壊することを繰り返し、得失点差は4クォーターが一番悪くなっています。
勝利のためにベテランを重用しているようで、ポジションバランスの悪いユニットにしてきたのは『わざと』負ける采配にも見え、キングスが何を優先しているのかは見えにくい面があります。ただ、ヘッドコーチと選手の間に溝ができているとの報道もあり、チームが変革の時を迎えているのは間違いありません。
トレードデッドラインが近付くにつれ噂も多く出てきますが、欠場が続くドマンタス・サボニスを求めるチームがあるだけでなく、キングスとしても高額契約のラビーンやデローザン、モンクを放出したい意向があると伝えられています。西カンファレンスで勝ち進むのは簡単ではないだけに、目先の変革ではなく、将来に向けて大胆にチームを整理できるかが注目されます。