準々決勝からすべての試合でダブル・ダブルを記録
『第101回天皇杯 全日本バスケットボール選手権大会』の決勝戦でアルバルク東京はシーホース三河を72-64で下し、優勝を果たした。
インサイドで身体を張り続けたライアン・ロシターはこの試合で10得点21リバウンドを記録した。準決勝の三遠ネオフェニックス戦でも12得点11リバウンド7アシスト、準々決勝の群馬クレインサンダーズ戦でも16得点19リバウンドとすべての試合でダブル・ダブルを記録。最も長くコートに立ち続け、当然のようにMVPを受賞した。
ロシターはMVPについて「本当に光栄ですし、うれしい」と素直に語ったが、ケガ人が続出し少ない人数での戦いを強いられたこともあり、全選手がMVPだと主張。また、優勝への道のりを振り返りつつ、このように喜びをあらわにした。
「9名しかいない中で戦ってきたので全員がMVPだと感じています。 もし、(テーブス)海が群馬戦で決めてくれなかったら、今日のステージには立てていないと思っています(※テーブス海が終了間際に得点し延長に持ち込んで勝利)。ザック(バランスキー)もプレータイムが増えて、負担がかかったと思いますがしっかりスコアしてくれました。セバスチャン(サイズ)、マーカス(フォスター)、彼らはいつも通りの仕事をこなしました。ベテランの(菊地)祥平に関しても、群馬戦でのディフェンスのビッグプレーがあったし、フク(福澤晃平)は今日3本の3ポイントを決めたよね。誰がいないかではなく、誰がいるかというマインドで戦った結果だと思っていて、このような形でチャンピオンになれて本当にうれしいです」
ほぼ完璧なゲーム運びを見せたA東京は強度の高い決勝の舞台でターンオーバーを7に留めた。そのうち4本がロシターのターンオーバーだったため、バランスキーからは「MVPじゃない」と突っ込まれたが、このやり取りからもチームの充実感がうかがえた。
A東京の優勝は14大会ぶり3回目で久しぶりのタイトル獲得となったが、ロシターにとってもようやく届いた栄冠だ。ロシターは宇都宮(栃木)ブレックス時代に三度、そしてA東京に加入後に一度、天皇杯の決勝を戦っているが、いずれも敗れ頂点には立てなかった。
「今まで4回、悔しい負けをしてきたので、やっと手が届いた大きな意味のある素晴らしい優勝です。海と一緒に2回(宇都宮時代と昨年)負けているので、今日勝ったことは本当に特別だと感じています(笑)」
現在のリーグでのA東京は19勝11敗と白星が先行しているが、上位チームとは少なくない差が開いている。それでも、少ない人数で天皇杯を勝ち取り、一つの壁を乗り越えたロシターがいる今のチームには逆境をはねのけるだけの強さがある。
