カイル・コーバー

歴代4位の3ポイントシュート成功数を誇るベテラン

7月3日、サンズとグリズリーズ間でトレードに合意したと『ESPN』が報じ、サンズはカイル・コーバーとジェボン・カーター、グリズリーズはディアンソニー・メルトンとジョシュ・ジャクソン、ドラフト指名権2つを獲得する予定となっている。

今後注目されるのは、ベテランのコーバーの去就だ。『ESPN』によれば、サンズはコーバーを解雇する予定で、経験豊富なシャープシューターは近日中にフリーエージェントになる。

コーバー自身は、昨シーズン終了後に現役引退を検討する可能性を示唆したが、もし現役を続けると判断すれば、レイカーズ、バックス、セブンティシクサーズらが獲得を検討すると見られている。

今年の3月に38歳の誕生日を迎えたとはいえ、昨シーズンはキャバリアーズ在籍中に3ポイントシュート成功率46.3%、ジャズにトレード後も38.4%の成功率を残すなど、シューターとしての実力は衰えていない。

レイカーズには、キャバリアーズ時代に共闘したレブロン・ジェームズが所属し、同チームもシューターの補強を必要としている。

バックスは、エースのヤニス・アデトクンボの周りをシューターで固めるスタイルで昨シーズン結果を残し、コーバーを加えることで戦力に厚みを持たせようとしている。そしてシクサーズは、ペリカンズとの契約に合意したJJ・レディックが抜けることで生まれる穴を埋めるためにコーバーを獲得しようとしているのだろう。

NBA史上4位となる通算2351本の3ポイントシュート成功数を誇るベテランがどういう判断を下すのか、その時を待ちたい。