
数々の奨学生がBリーガーに成長
『スラムダンク奨学金』の第20回生の募集が11月4日から始まった。
スラムダンク奨学金は、バスケットボール漫画の金字塔『SLAM DUNK』の作者である井上雄彦が、「この作品をここまで愛してくれた読者とバスケットボールというスポーツに、何かの形で恩返しがしたい」という思いから設立した、返済不要の奨学金制度。第1回生の並里成(ファイティングイーグルス名古屋)や第17回生の崎濱秀斗(琉球ゴールデンキングス)など、Bリーグで活躍する選手を多数輩出している。
同奨学金では奨学生をアメリカのプレップスクールに派遣。NCAA(全米大学体育協会)あるいはその上のプロを目指す海外からの留学生が多く在籍し、大学のコーチなどがスカウティングに足を運ぶことの多いプレップスクールで活躍すると、大学からの運動部奨学金のオファーを受けるチャンスを与えられる。NCAAでは一定の学業成績を収めなければ公式戦への出場が認められない。そのための英語力や学力を磨く場所として、プレップスクールがもっとも適した留学先と考えられている。
今回のプログラム期間は2027年3月末から2028年5月までの14カ月間を予定しており、高等学校もしくは専修学校高等課程の全課程修了後の渡米が予定されている。応募資格はバスケットボールに対する深い愛情と情熱を持ち、アメリカのプレップスクールのレベルでの競技に対応できる能力を有する男子。そのほかにも異文化体験への積極的興味を持ち、派遣先での生活に適応できる資質がある、日本国籍を有する人物などの条件が盛り込まれている。
応募方法は所定の出願フォームとプレー映像、自身とバスケットボールの将来にわたる関わり方についてのエッセイを添えて簡易書留、宅配便など送付記録が残る方法で発送すること。応募期間は2026年1月31日(当日消印有効)までとなっている。
井上は公式サイトを通じて、「バスケをがんばっている高校2年生、見てますか。日本のあちこちにいるであろう、新しい環境での挑戦と成長を渇望している選手のためにこの制度はあります。皆さんのご応募をお待ちしております」と全国の高校生に呼びかけた。