「自分らしさを保ちながら、勝利に貢献できる方法を探していく」
現地10月27日、セルティックスはアウェーでのペリカンズ戦に122-90と快勝。4試合目にして今シーズン初勝利を挙げた。セルティックスは前半、5選手が9得点以上を挙げたようにバランスの取れたオフェンスによって着実に得点を重ね、主導権を奪う。そしてそのまま自分たちのペースで試合を進めると、第4クォーターは相手のフィールドゴールを19本中3本成功に抑える堅守を披露。このクォーターで35-12と圧倒して楽々と逃げ切った。
この試合でセルティックスのアンファニー・サイモンズは、第4クォーターの12得点を含むゲームハイの25得点をマーク。シックスマンとしてオフェンスの起爆剤となり、勝利の立役者となった。今オフ、トレイルブレイザーズからトレード加入したサイモンズは、昨シーズン平均19.3得点を挙げるなど、古巣ではオフェンスで中心的な役割を担っていた。だが、セルティックスにおいてはジェイレン・ブラウン、デリック・ホワイト、ペイトン・プリチャードらが、彼よりもオフェンスの優先順位は上だ。「間違いなく役割は違う」と本人も認めており、今は新たな役割へのアジャストに取り組んでいる最中だ。
「ポートランドでの僕はもっとボールを持っていた。試合を通してボールを持てると分かっていたことで、より辛抱強くプレーできた部分はあった。ボストンには優れたハンドラーが揃っており、(ボールタッチが少なくなる中)自分のリズムを見つけないといけない。だから試合が終わった映像を見て、どのようにアジャストしていくのか学ぶのは楽しい」
すでに他チームで主力として実績を残した選手が、新天地でロールプレーヤーに慣れることは簡単ではない。だが、サイモンズは自分の置かれている状況を受け入れている。そして、「勝利にインパクトを与えられる選手になりたい。僕が加入する前からチームは勝っている。その中で、自分らしさを保ちながら居場所を見つけ、勝利に貢献できる方法を探していく」と意気込みを語る。
今シーズンが契約最終年となるサイモンズは、加入当初からセルティックスの将来的なプランには入っていないと予想する声は大きい。だが、今日のように自身が目指す、勝利に貢献するプレーを続けていけば、このまま契約延長となる道も拓けてくるはずだ。
