レブロンは2桁連続得点記録よりも一つの勝利を優先
現地12月4日に行われたレイカーズとラプターズの一戦で、その瞬間は生まれた。これまで約18年間、1297試合続いていたレブロン・ジェームズの2桁連続得点記録には暗雲が立ち込めていた。第1クォーターのフィールドゴールは5本中0本と精彩を欠き、前半を終了しても4得点と伸びず、第3クォーターを終えても6得点だった。しかし、その日のレブロンはアシストでチームを牽引し、第4クォーター開始直後には10本目となるアシストを記録。するとオースティン・リーブスはこの試合で44得点を叩き出す活躍を見せており、注目はこの2人に集まっていた。
リードする展開から一変してシーソーゲームの展開となる中、同点で迎えた最後のポゼッションでリーブスにダブルチームが襲いかかると、マークマンが外れたレブロンにリーブスがボールをリリース。中央からドライブを仕掛けたレブロンは、ヘルプディフェンスが寄ったスキを見逃さずコーナーで待ち構えていた八村にオーバーヘッドパスを出した。残り2秒で受け取った八村は迷うことなく、飛び込んでくるブランドン・イングラムの上から3ポイントシュートを放ち、ボールはブザーとともにリングに吸い込まれ劇的な勝利を挙げ、八村は一躍注目の的となった。
レブロンがもしシュートに持ち込み、それを決めていれば2桁連続得点記録が更新され、『キング』を象徴するゲームウィナーとなっていたが、彼はパスを選択した。
歴史の終わりとなったアシストから八村が決めた、彼にとって初のブザービーターの動画は、NBA JapanのSNSで投稿されると同時に世界中に拡散。1200万インプレッション、910万動画再生を記録してエンゲージメントも50万を突破した。また、インスタグラムにおけるNBA Globalとのコラボ投稿は7.1 万件の「いいね」を獲得。日本人選手が名門レイカーズで試合の勝負を決めるシュートを任されたこの瞬間は、世界中で大きな反響を呼んだ。
今後も日本人選手がNBAファンを魅了する活躍を見せ、さまざまな動画が拡散されることを期待したい。
#八村塁 のブザービーターを全アングルから🏀👀#LakeShow @Lakers #NBAHighlight #NBAJPN pic.twitter.com/m6jF5hi2xv
— NBA Japan (@NBAJPN) December 5, 2025
