安藤周人

テーブス、サイズ、ロシターがロスター入り

アルバルク東京は10月22日、チャイニーズ・タイペイの新荘体育館で行われた『東アジアスーパーリーグ(EASL)』第2戦、ニュータイペイ・キングス(チャイニーズ・タイペイ)戦に107-89で勝利し、EASL初白星を飾った

A東京のスターティングファイブはテーブス海、小酒部泰暉、安藤周人、セバスチャン・サイズ、ライタン・ロシター。ニュータイペイは、昨シーズン神戸ストークスでプレーしB2得点王に輝いたチャンディー・ブラウン・ジュニア、横浜ビー・コルセアーズなどでプレーしたジェイソン・ウォッシュバーンがロスターを外れた。

第1戦のザック・ブロンコス戦(モンゴル)ではロスター外だったテーブス、サイズ、ロシターが先発出場したA東京は、試合開始直後から第1戦とは見違えるようなバスケットを展開した。テーブスがニュータイペイのガードに激しいプレッシャーを仕掛けることでディフェンスのトーンをセットし、小酒部のパスからサイズがミドルジャンパーで得点。さらに小酒部と安藤周人がトランジションからの3ポイントシュートを連続で沈め、ロシターのゴールアタックをサイズがリバウンドから押し込み、開始2分少々で一気に10-3と先手を奪った。

以降もテーブスとロシターの『ダブル司令塔』が繰り出す2メンゲームを軸に、外から小酒部やテーブス、マーカス・フォスター、中ではサイズが得点を重ねて30-23で第1クォーター終了。今シーズンのA東京が目指す、3ポイントシュートを効果的にからめたハイテンポなオフェンススタイルがよく表現された第1クォーターとなった。

A東京は第2クォーターも良い流れを維持した。第1クォーター途中から起用されたザック・バランスキーを中心にニュータイペイの連続ターンオーバーを誘い、開始2分間を無得点に抑えることに成功。ニュータイペイはオールコートディフェンスから逆襲のきっかけを作ろうとしたが、A東京は余裕のあるボールムーブから良い判断でシュートを放ち続け、前半だけで14アシストを記録し、55-45で前半を終了した。

セバスチャン・サイズ

ロスター全員出場でうれしいEASL初白星

第3クォーターは、チームオフェンスが機能しない時間帯や、ロシターやサイズがベンチに下がったときに相手のビッグマンにミスマッチを突かれる時間帯もあった。しかしA東京は順調に得点を積み上げ、20点リードで最終クォーターへ。テーブス、福澤晃平、バランスキー、フォスター、サイズというスモールラインナップで臨んだ第4クォーターは、200cmの平岩玄を最長身とするさらに小さいラインナップで戦う時間も長かったが、得点を奪われても直後のポゼッションできっちりお返ししてリードを温存。残り39.5秒には菊地祥平をコートに送り出し、ロスター全員出場を果たした上でうれしいEASL白星を飾った。

この試合の勝因は何と言っても、チームの主軸を担うテーブス、サイズ、ロシターが復帰し、テーブスが10得点6アシスト、サイズが25得点9リバウンド、ロシターが5得点11リバウンド6アシストとしっかりと力を発揮したことだ。3ポイントシュートが30本中16本成功、成功率53.3%と高確率で決まった要因には、リバウンドの強いサイズとロシターがゴール下にいるという精神的な安心感も挙げられるだろう。

3ポイントシュート8本中5本成功を含む19得点を挙げ、さらに5リバウンド3アシストを記録した安藤は試合後のフラッシュインタビューに対し、「2戦目はしっかり取らなければいけないと準備してきたので、勝ち切れてよかったです。ケガ人が戻ってきてもう一段階レベルアップすることが大切なので、これからチームとしてより団結力を高めていきたいです」とコメントした。

A東京は12月17日の19時10分より、アウェーで韓国の昌原LGセイカーズとEASL第3戦を戦う。