新チームとなったホーネッツとネッツ、明暗分かれる
昨シーズンは東カンファレンスで12位だったネッツと14位だったホーネッツという下位チーム同士の顔合わせとなった開幕戦は、アップテンポな速攻スタイルで数えきれないほどのダンクを決めたホーネッツが136-117で圧勝しました。
コン・クヌッペルとライアン・カルクブレンナー、2人のルーキーをスターターに並べてきたホーネッツは、試合開始直後から走りに走り、ブランドン・ミラーとマイルズ・ブリッジズが裏のスペースに飛び込むと、ラメロ・ボールのパスからダンクの雨を降らせ続けます。
メンバーを見ると当然のようにも思える速攻スタイルですが、昨シーズンは試合のペースがリーグ23位と遅い部類になっており、そのスタイルチェンジは明確です。平均23.4だったアシストも大幅に増えて33を記録し、45.0だったペイント内得点は60とチームとしての連携からイージーショットを増やしての快勝でした。
派手なショータイムオフェンスが展開される中で、クヌッペルとカルクブレンナーは地味ながら堅実な活躍でチームを支えました。正確なフィニッシュだけでなく、適切なポジショニングでディフェンスのギャップを使い、献身的なスクリーンやフリーランニングでチャンスを演出。このルーキー2人の働きがあったからこそ、アップテンポのスタイルが実現したとも言えます。
一方のネッツはハーフコートでスクリーンを多用し、キャム・トーマスとマイケル・ポーターJr.のシュート力を生かしたプレーをセットしてきましたが、一つひとつのプレー精度が低いだけでなく、プレーコールを理解していない選手が散見され、チーム全体で連動するには至りませんでした。まだまだ開幕戦で、これから連携を深めていく形ですが、時間がかかるのは間違いありません。
また、ベン・サラフ、イゴール・デミン、ノーラン・トラオレ、ドレーク・パウエルと4人の1巡目指名のルーキーがデビューするも、フィニッシュ力やフィジカルといったルーキーが苦しみがちな部分でしっかり苦しみ、ディフェンス3秒を取られるなどNBAのルールにもまだアジャストできていません。
即戦力ルーキーが機能したホーネッツと、まだまだポテンシャルでしかなかったネッツ。チーム事情は異なるとは言え、開幕戦は対照的かつ一方的な試合となりました。ただしシーズンは始まったばかり。ともに試合をこなすごとに改善を繰り返していかなければいけません。
23 ➡️ 11@tre2mann3 x @RyanKalkbrenner pic.twitter.com/5llZvEz3L8
— Charlotte Hornets (@hornets) October 23, 2025