
NBA最多のファストブレイク得点をマーク
『ESPN』はナゲッツがクリスチャン・ブラウンと5年総額1億2500万ドル(約187億円)の契約延長に合意したとが報じている。
ブラウンはプロ1年目が平均4.7得点、2年目が7.3得点に終わるなどあまり目立つ存在ではなかった。しかし3年目の昨シーズンは2年間で計158試合に出場、たったの10試合だった先発を77試合と大幅に増加し、先発シューティングガードの座を確固たるものにした。出場すれば、1試合平均30分以上のプレータイムで15.4得点、5.2リバウンドと、各部門でキャリアベストを更新し、主力として活躍した。
特にブラウンが素晴らしかったのは、シュートの精度だ。昨シーズンはフィールドゴール成功率58.0%、3ポイントシュート成功率39.7%を記録。そして2ポイントシュート、3ポイントシュート、フリースローとすべてのシュートを考慮した指標であるトゥルー・シューティング・パーセンテージにおいては66.5%を記録。『Stats Muse』によると、1試合平均15得点以上を挙げたガードの選手で、この成功率は2018年のステフィン・カリー以来となる高確率だった。また、リーグ最多のトランジションポイントで速攻のフィニッシャーとしても貢献した。
昨シーズンと同等のパフォーマンスを継続してくれるのなら、1年平均2500万ドル(約37億円)となる今回の新契約はサラリーキャップが右肩上がりとなっている現状において、お買い得とも言える内容だ。
ナゲッツ首脳陣は今オフの最優先事項だったブラウンとの契約延長に合意し、一安心と言ったとことだろう。しかしこれにより、現在契約下にある2026-27シーズンロスターのうち、ニコラ・ヨキッチ(5900万ドル=約88億円)とジャマール・マレー(5000万ドル=約75億円)を筆頭に、年俸上位6選手の合計だけで1億9300万ドル(約289億円)を超えることとなった。想定の範囲内とはいえ、サラリーキャップの厳しい制約の中でのロスター整備を求められることになる。