「これまでの守備に関する自分への見方を変えていきたい」
レイカーズの新戦力ディアンドレ・エイトンは、現地12日に行われたウォリアーズとのプレシーズンで14得点8リバウンド5アシスト2スティール1ブロックと攻守に渡って躍動した。
27歳のエイトンは2018年ドラフト全体1位指名でサンズに入団し、過去2年間はトレイルブレイザーズに在籍。これまでNBA7年間で通算398試合中391試合に先発出場し、1試合平均30.8分、16.4得点、10.5リバウンドを記録している。ここ2年間で計95試合にとどまるなどキャリアを通して故障が多くはあるが、平均得点とリバウンドでともに2桁と確かな実績を残している。
だが一方でエイトンは集中力を欠いたプレーが目立つ、プレーオフの大舞台で結果を残せていていないといった点でスタッツに見合った評価を得られておらず、主力としては役不足と見られがちだ。しかし彼はこの状況を覆し、レイカーズを頂点へと導くことで自らの価値を証明しようと強い覚悟を持っている。
この試合後、ロサンゼルスのテレビ局『Spectrum SportsNet』によるコートサイドインタビューで、まずエイトンは、「地元に戻ってファンの熱気とエナジーを感じたかった。今日は良いウォーミングアップになった。公式戦でないことは分かっている。ただ、ファンは間違いなく僕に愛を示してくれて楽しかった」とファンの歓迎ぶりに感謝する。
その上で、自身のディフェンス力に対する厳しい意見を変えたいと語る。「これまでのゴール下での守備に関する自分への見方を変えていきたい。JJ(・レディックヘッドコーチ)はビッグマンがゴール下をしっかり守ることを強く求めていて、僕はそこで大きく貢献したい」
そしてエイトンは、「世の中とこのリーグに知らしめたい。僕がレイカーズのセンターで、守備の要だとね」と強調する。
昨シーズン、レイカーズは稀代のスター選手ルカ・ドンチッチをトレードで獲得した代償としてアンソニー・デービスを放出。ドンチッチ加入でチーム力が底上げされたのは間違いないが、デイビスを失ったインサイドの穴を埋められなかったことが、プレーオフファーストラウンド敗退の大きな要因となった。この課題改善の特効薬としてエイトンにかかる期待は大きく、それができた時に彼自身の失地回復も成し遂げられるだろう。