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ファイナルは3戦連続で同じカードになることが濃厚

NBAプレーオフもカンファレンス準決勝の終盤に突入した。もっとも、ここ2年連続でファイナルに進出しているウォリアーズとキャバリアーズは、いずれも1回戦から負けなしの8連勝でカンファレンス決勝に駒を進め、対戦相手が決まるのを待っている状況。セルティックスvsウィザーズ、スパーズvsロケッツが、どちらに転んでもおかしくない接戦を繰り広げているのとは対照的だ。

ウォリアーズとキャブズが頭一つ以上抜きん出ているのはスタッツを見ても明らか。プレーオフに入ってからの『100ポゼッション当たりの得失点差』でウォリアーズは「+17.4」、キャブズは「+11.0」を記録している。まだシリーズを戦っている4チームは、いずれも「+5」に満たない。

もちろん、カンファレンス決勝でウォリアーズとキャブズが勝つと決まったわけではない。だが、戦力やチームケミストリー、勢いという要素を考えても、ファイナルが3年連続のカードとなる可能性は高い。

確かに両チームともファイナル進出に値する。だが、3年連続のファイナルは「もうお腹いっぱい」と考える人は決して少なくない。

これに意義を唱えるファンがいることを聞いたコービー・ブライアントは『ESPN』に持論を語った。「毎回同じ、当たり前になっているから面白くない? 朝になって目が覚めるのは当たり前だけど、それは悪いことなのか? 僕はそうは思わないね」

レイカーズで2000年から3連覇を達成して『王朝時代』を実体験し、通算5回の優勝を誇るコービーは「強いものが勝つ」という正義を信じている。

いずれにしても、心配する必要はない。ファイナルがまた『例の顔合わせ』になったとしても、どうせ間違いなくエキサイティングなのだから!