シャーマはリムプロテクターとして期待

2016-17シーズン以来にB2所属となった昨シーズンは、序盤から順調に勝ち星を積み重ねて37勝23敗の西地区2位でプレーオフに進出。クォーターファイナルで惜しくも信州ブレイブウォリアーズに敗れたものの、昇格組としては一定の成果を挙げたシーズンとなった。

今オフは森田雄次や上良潤起、武藤修平とチームを支えた日本人選手が退団したが、しっかりと補強を敢行。2023-24シーズンに当時B2だった新潟アルビレックスBBで平均8.0得点を記録した遠藤善を茨城ロボッツから獲得。福島ファイヤーボンズで日本人エースと言える活躍を見せた多田武史も加入した。さらに日本人ビッグマンとして三森啓右も獲得している。

外国籍選手は、攻守の要だったマット・ハームスの退団が痛手となったが、リムプロテクターとして期待されるビッグマンのジョシュ・シャーマを獲得。さらに青森ワッツで平均18.2得点を挙げたパトリック・アウダも加入し、抜け目のないインサイドを構築する。アジア特別枠は、レバノン人ビッグマンのナイム・ラバイが加入。アンソニー・ゲインズ・ジュニアを生かすためにも彼の活躍は不可欠となる。正統進化を見せて、再びプレーオフ進出に挑む。

スタッツ

予想スタメン

鹿児島レブナイズ

※掲載内容は9月23日時点のもの

昨シーズンに引き続きフェルナンド・カレロ・ヒルが指揮を執る。リーグで最もプレータイムをシェアさせていただけに今シーズンも全員のステップアップがカギを握りそうだ。フィールドゴール成功率でリーグ10位と苦しんだが、ターンオーバーが少なく、3ポイントシュートの得点割合がリーグ4位、フリースローの得点割合がリーグ3位と効率良いオフェンスを展開できていた。今シーズンもスタイルを徹底できるか注目だ。

所属選手一覧

※掲載内容は9月23日時点

【キープレーヤー】

アンソニー・ゲインズ・ジュニア
昨シーズンは、チームの総得点のうちの19.1%を占める平均15.9得点を記録した絶対的なエース。得点のみならず、オールラウンダーとして攻守に渡る活躍が期待される。今シーズンは多くのチームがウイングタイプの外国籍選手を擁しているため、いっそう奮闘できるかに注目したい。

【若手選手】

井上大道
高校卒業後にアメリカに留学し、3月に特別指定選手として加入。4月にBリーグデビューを果たしたものの、多くの出場機会を得るには至らなかった。まだ20歳と将来性が見込まれるため、チームの力になれるような成長を期待。プレー面以外で注目を集めることも多いが、プレーで実力を証明するシーズンにしてほしい。

【新加入選手】

多田武史
昨シーズンは福島で40試合中37試合に先発を務め、平均24分1秒出場、10.8得点を記録したシューター。平均5.7本試投で成功率42.0%という脅威の数字を叩き出した3ポイントシュートは今シーズンも大きな武器となるだろう。持ち味であるアウトサイドシュートをさらに生かすために、アグレッシブなアタックにも期待したい。