中山拓哉に続き、大学バスケ界の有望株が主軸へ成長
秋田ノーザンハピネッツは昨日、長谷川暢との選手契約が合意に達したことを発表した。
長谷川は22歳のポイントガードで、早稲田大の主力として参加した昨年末のインカレ終了後に秋田に加入。シーズン途中に加わった特別指定選手にもかかわらず、ポイントガードの選手層が薄いチーム事情もあってすぐさまローテーションの一角に食い込んだ。
昨年12月27日の栃木ブレックス戦でデビューを飾ると、シーズン後半の過密日程の中で秋田のスタイルであるハードワークを遂行。デビュー以降の34試合のうち33試合に出場、そのうち8試合では先発も務めて、チームに欠かせない戦力となった。
大学では自らアタックしての得点力が売りだったが、Bリーグではドライブした後に外国籍選手をかわすのに苦労し、1試合平均1.9と得点は伸びず。それでもアグレッシブな姿勢は失わず、果敢に仕掛けることで相手ディフェンスを揺さぶるチャンスメークは機能した。またディフェンスではペップ・クラロスが求めるインテンシティの高さとハードワークを実践。ここで信頼を得たことがプレータイムの増加に繋がった。
長谷川はクラブを通じて「バスケットボールシーンで出逢った全ての方々に感謝の気持ちを忘れずに、一生懸命にプレーしていきたいです。若さを言い訳にせず、レベルアップした姿を見せられるよう努力していきます」と、プロ選手としてあらためて抱負を語っている。
エースへと成長した中山拓哉に続いて長谷川がブレイクし、特別指定選手として大学バスケ界の有望株を入団させる形でチームの主軸となる選手をまかなえていることは、秋田にとっては非常に大きい。また先日はチームリーダーである白濱僚祐の残留も決定した。
それでも小野寺祥太や成田正弘、下山大地など、戦力の半数を自由交渉選手リストに載せており、チームは大きく変わることになる。激戦の東地区で生き残り、さらに上を目指すには、外国籍選手の選択に失敗できないのはもちろん、日本人選手も大幅なグレードアップが必要。ここまでの編成は着々と進んでいるが、チームを一つ上の段階に引き上げる新戦力の獲得が待たれる。
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