クーパー・フラッグ

「成功を収め、多くの試合で勝ちたいと思っている」

2025年のNBAドラフト、全体1位指名権を持つマーベリックスは予想通り、デューク大のクーパー・フラッグを指名した。NBAコミッショナーのアダム・シルバーに名前を呼ばれると、フラッグはまず家族、そして母親、同じくドラフト会場にいたデューク大のチームメートと抱擁をかわした。

マブスのロゴの入ったキャップをかぶって壇上に立ったフラッグは、「素晴らしい。夢がかなった気分だ」と笑顔を見せた。

それでも、その後の記者会見で「まだ実感が沸かない」と彼は素直な心境を明かした。「自分の名前が呼ばれて立ち上がってからは何もかもがあっという間で、現実のこととは思えない。だけど、ここにいられることに感謝しているし、光栄に思う」

マブスはルカ・ドンチッチ放出という衝撃のトレードを行ったが、その数カ月後に新たな『チームの顔』となるフラッグを手に入れた。SNS上では、ドンチッチをレイカーズに譲る交換条件でリーグが1位指名権を提供したという『陰謀論』が流れている。

それについてどう思うかとの質問も飛んだが、フラッグは「何も言えない。裏事情を知っているわけでもない」と苦笑いするとともに、「でも、すべてが上手くいったことに感謝している」と語った。

新シーズンのマブスはカイリー・アービングが長期欠場となるものの、アンソニー・デイビスとクレイ・トンプソンという優勝経験を持つベテランがいて、デリック・ライブリー二世、ダニエル・ギャフォード、PJ・ワシントンなどフロントコートの戦力が充実する。その中でフラッグには、ルーキーであっても先発スモールフォワードとして即戦力の働きが求められている。

「優勝を目標にするか」との質問に、フラッグは「もちろん」と答えた。「僕の目標は常に勝つことで、どんな状況だろうと全力で勝ちに行く。成功を収め、多くの試合で勝ちたいと思っている」