カワイ・レナード

初勝利に「今は今日の勝利を味わいたい」

第1、2戦を落とし、負ければあとがなくなる状況で迎えた本拠地スコシアバンク・アリーナでの東カンファレンス・ファイナル第3戦。ラプターズはセカンドオーバータイムという熱戦を118-112で制して、シリーズ初勝利をあげた。

オーバータイムでの10得点を含む36得点に加え、9リバウンド5アシスト2スティール1ブロックの活躍だったカワイ・レナードは、延長戦の最中に足を気にする素ぶりを見せながらも、最後までチームを牽引し続けた。

オーバータイムでのハイライトは、110-109で迎えたセカンドオーバータイム残り1分52秒のシーンだろう。レナードがクリス・ミドルトンからスティールでボールを奪取後、開いたレーンを駆け抜けてワンハンドダンクを叩き込み、リングと会場を揺らした。

試合終了後のコートでのインタビューに応じたレナードは、コンディションについて聞かれると、「これはプレーオフの試合。みんながケガを抱えているのだから、自分も戦い続けないといけないんだ」と答えた。

ようやく1勝目をあげたとはいえ、まだバックスが有利な状況に変わりはない。ホームでの第4戦にも勝ってイーブンに戻すために必要なことを聞かれたレナードは「まずは今日の試合映像を見ないと分からないね。今は、今日の勝利を味わいたい。次の試合については、明日から考えるよ」と話した。

バックスのエース、ヤニス・アデトクンボも、すでに気持ちを切り替えている。試合後の取材に応じた際、「簡単なシリーズになるとは考えていなかったからね」と語った。

「とにかく、自分たちがやるべきことをやらないといけない。こういう困難に直面した後は、もっと良いプレーができるようになるもの。第4戦で実行したいね」

トロントでの第4戦は、21日に行われる。