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リバウンドとブロックが呼び込んだ爆発力

プレーオフ準決勝、1勝1敗のイーブンで迎えた第3戦。今シリーズ初のホーム開催となったサンダーは今後のシリーズの主導権を握るために、序盤からエンジン全開でウォリアーズに襲いかかった。

第1クォーターは両チームとも持ち味の攻撃力を発揮して点を取り合う展開になり、サンダーが34-28と6点のリードを奪う。迎えた第2クォーター、強力デュオがパフォーマンスをさらに上げ、チームは攻守ともに圧倒的なパフォーマンスを見せ前年王者を一気に追い詰める。

前半だけでケビン・デュラントが23得点、ラッセル・ウェストブルックが16得点と、自慢のデュオが次々と得点を重ねる。さらにはディフェンスも堅守を誇るウォリアーズのお株を奪う出来。無理なシュートを打たせ、確実にリバウンドを取りセカンドチャンスを与えない。第2クォーター後半に17-1の怒涛のランを決め、72-47と大量リードを奪って前半を終えた。

後半に入ってもサンダーの勢いは止まらない。シックスマンのディオン・ウェイターズがしっかり仕事をし2桁得点を挙げれば、控えセンターのエネス・キャンターが18分間の出場で10得点10リバウンドのダブル・ダブルの活躍。2枚看板だけでなくチームとして完璧なバスケットを遂行し、追い掛けるウォリアーズの戦意を喪失させた。

最終的に133-105という大差でサンダーが勝利。デュラントが両チーム含めトップの33得点、ウェストブルックが30得点12アシストのダブル・ダブルと圧巻の活躍。チーム全体を見てもシュート成功率は50%と高い水準で、リバウンドでもウォリアーズの38に対して52と前年王者に差を付けた。

ウォリアーズはステファン・カリーが24ポイント、クレイ・トンプソンが18ポイントと得点だけを見れば悪い数字ではなかった。しかし、スターティング、ラインナップの5人のフィールドゴール成功率が1試合を通して35%と低く、得点源の2人に続く選手が出なかったのが敗因だ。しかし、それ以上に133得点を許してしまったディフェンスの立て直しが急務となる。

これで2勝1敗とアドバンテージを得たサンダー。スパーズに続いて2シリーズ連続のアップセットとなるか。俄然、注目は高まっている。