志村代表取締役社長「一日も手を抜くことなく闘ってくれた」

仙台89ERSは5月5日、イゴア・ジャレティッチヘッドコーチとの契約が満了し、退任が決定したことを発表した。

モンテネグロ出身、現在52歳のジャレティッチはモンテネグロのクラブでコーチキャリアをスタートさせた。モンテネグロ女子代表アシスタントコーチの経験を持ち、2019年にアシスタントコーチ兼スカウティングコーチとしてアルバルク東京に加入。横浜ビー・コルセアーズのアシスタントを経て、今シーズンより仙台のアシスタントコーチを務めていたが、落合嘉郎前ヘッドコーチの契約解除を受け、3月よりヘッドコーチに就任。16試合の指揮をとり、4勝12敗の成績を残した。

志村雄彦代表取締役社長は11勝49敗(東地区8位)という成績に終わったことを謝罪した上で、「非常に厳しい状況にもかかわらず、チームの未来と選手たちの可能性を信じ、ヘッドコーチという重責を引き受けてくださった」とジャレティッチに感謝の意を表明。さらに、次のようにコメントしている。

「情熱とエネルギーをもって、困難な状況下でも選手ひとりひとりと真摯に向き合いながら、ポジティブかつ献身的な姿勢で、リーダーシップを発揮し、チームを支えてくださったことは間違いありません。コート外での気遣いも素晴らしく、私たちフロントスタッフにも夢を与えてくださいました。仙台のために一日も手を抜くことなく闘ってくださったジャレティッチヘッドコーチには、心から感謝申し上げます」

ジャレティッチは「我々の目標にたどりつくことはできませんでしたが、選手たちは、少しでも良い形でシーズンを締めくくることができるよう、ハードワークしてくれました。このチームの一員となれて幸せでした」とメッセージを寄せている。