1年目にプレーオフ進出も、以後は結果を残せず
現地12月27日、キングスはすべてホームでの5連敗を喫して13勝18敗、西カンファレンス12位という状況でマイク・ブラウンの解任を決断した。ブラウンはこの夏に3年契約を新たに結んだばかり。この日のチーム練習を終えて、メディアとの会見を行った後に解任が発表されるという驚きの事態だ。
スティーブ・カーの右腕としてウォリアーズの躍進に貢献したブラウンは、キングスのヘッドコーチ就任1年目の2022-23シーズンに48勝34敗の西カンファレンス3位でチームを17年ぶりのプレーオフへと導くとともに、コーチ・オブ・ザ・イヤーを受賞した。ただ、昨シーズンはプレーオフ進出を逃し、今シーズンもなかなかチームが上向かず、ディアロン・フォックスが「勝てるチームでプレーしたい」と発言し、ブラウンがそのフォックスを批判するなど、チーム内の不協和音が表に出てきていた。
解任される直前のメディア対応で、ブラウンは「この苦境を乗り越えてみせる。私はそのために報酬を受け取っている。様々な問題があるが、すべて片付ける」と語っていた。だが、その機会は取り上げられた。
後任として、2021-22シーズンからキングスでアシスタントコーチを務めているダグ・クリスティが暫定ヘッドコーチになる見込み。キングスが強豪だった2000年代前半にタフなディフェンダー、抜け目のないシューターとして活躍した経歴を持つクリスティが、選手との関係性を生かしてチームのテコ入れを図ることになりそうだ。