宇都宮ブレックスがホームで地区優勝を決める

B1リーグは4月12日1から3日にかけて第31節24試合が行われた。

宇都宮ブレックスはホームで京都ハンナリーズに連勝し、レギュラーシーズン8試合を残して東地区優勝を決めた。第1戦では一度もビハインドを背負うことなく、安定した戦いでリードを保って99-87で勝利。第2戦ではさらに攻守の質を高め、ペリメーターディフェンスでズレを作らせず、チャールズ・ジャクソンが不在の京都に対してペイントエリアを支配した。ゴール下での強みを最大限に生かしつつ、相手ディフェンスが寄ればキックアウトから精度の高い3ポイントシュートを決め、京都に付け入る隙を与えず89-69の完勝を収めた。地区優勝は2年連続4回目だが、ホームで決めたのは初めてのこと。エースの比江島慎は「ホームで地区優勝の喜びを分かち合えたのは初めての経験でした」と、そのことを喜んだ。

シーホース三河は、改修を終えたウィングアリーナ刈谷に帰還し、長崎ヴェルカと対戦。第1戦は前半で53-28と大きくリードするも、後半に失速してオーバータイムの末に逆転負け。長崎のインテンシティに押され、終盤にはターンオーバーが続き、自滅する形となった。第2戦は点差の離れない接戦となり、三河はリードしながらも残り1分で1点差まで詰め寄られる。勝負どころでダバンテ・ガードナーのパスミスが続いたが、そのことで逆に集中力を高め、ディフェンスに集中しリードを守り続けた。接戦の終盤にチームとして統率の取れた攻守を見せた三河が83-78で長崎を振り切り、前日の不甲斐ない敗戦を払拭する勝利を挙げた。長崎は馬場雄大を欠く中で健闘。三遠、島根、三河と強豪とのアウェーゲームが続く中で1勝4敗と結果が出ていないが、チームは結束し粘り強く戦っている。

中地区では三遠ネオフェニックス、西地区では琉球ゴールデンキングスと首位のチームが連勝し地区優勝へのマジックを着実に減らした。全14試合中7カードが1勝1敗の拮抗した戦いで各チーム譲らぬ展開となったが、順位には動きはなかった。ワイルドカード争いは、2位の群馬チームクレインサンダーズが2連敗、3位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズが2連勝で徐々にその差を縮めている。

【B1第31節(4月12日)の試合結果】
島根スサノオマジック 91-96 川崎ブレイブサンダース
琉球ゴールデンキングス 96-61 仙台89ERS
秋田ノーザンハピネッツ 52-79 横浜ビー・コルセアーズ
千葉ジェッツ 68-70 サンロッカーズ渋谷
広島ドラゴンフライズ 83-74 滋賀レイクス
佐賀バルーナーズ 78-98 レバンガ北海道
宇都宮ブレックス 99-87 京都ハンナリーズ
群馬クレインサンダーズ 78-83 三遠ネオフェニックス
アルバルク東京 66-68 大阪エヴェッサ
シーホース三河 86-91 長崎ヴェルカ
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ 87-74 越谷アルファーズ
ファイティングイーグルス名古屋 82-66 茨城ロボッツ

【B1第31節(4月13日)の試合結果】
島根スサノオマジック 85-68 川崎ブレイブサンダース
琉球ゴールデンキングス 77-70 仙台89ERS
秋田ノーザンハピネッツ 77-68 横浜ビー・コルセアーズ
千葉ジェッツ 68-55 サンロッカーズ渋谷
広島ドラゴンフライズ 88-74 滋賀レイクス
佐賀バルーナーズ 89-73 レバンガ北海道
宇都宮ブレックス 89-69 京都ハンナリーズ
群馬クレインサンダーズ 77-83 三遠ネオフェニックス
アルバルク東京 82-47 大阪エヴェッサ
シーホース三河 83-78 長崎ヴェルカ
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ 90-64 越谷アルファーズ
ファイティングイーグルス名古屋 72-77 茨城ロボッツ

【第30節終了時点でのB1順位表】
◆東地区
1位:宇都宮(43勝9敗)=地区優勝
2位:千葉J(34勝18敗)
3位:群馬(33勝19敗)
4位:秋田(25勝27敗)
5位:北海道(19勝33敗)
6位:越谷(16勝36敗)
7位:茨城(11勝41敗)
8位:仙台(9勝43敗)

◆中地区
1位:三遠(44勝7敗)=マジック1
2位:A東京(37勝15敗)
3位:三河(34勝18敗)
4位:名古屋D(279勝23敗)
5位:SR渋谷(28勝24敗)
6位:FE名古屋(25勝27敗)
7位:横浜BC(23勝29敗)
8位:川崎(15勝37敗)

◆西地区
1位:琉球(39勝13敗)=マジック3
2位:島根(33勝19敗)
3位:大阪(27勝25敗)
4位:京都(26勝26敗)
5位:広島(25勝27敗)
6位:長崎(23勝29敗)
7位:佐賀(18勝34敗)
8位:滋賀(7勝44敗)

◆ワイルドカード
1位:三河(34勝18敗)
2位:群馬(33勝19敗)
3位:名古屋D(29勝23敗)
4位:SR渋谷(28勝24敗)
5位:大阪(27勝25敗)