レブロン&ドンチッチのコンビでNBA優勝を目指す

レイカーズは現地4月9日に行われたマーベリックス戦に112-97で快勝し、西カンファレンスの6位以上を確定させ、プレーイン・トーナメントの回避が決まった。

過去2シーズンのレイカーズは、プレーイン・トーナメントを経由してプレーオフに進出している。短期決戦を勝ち抜くことで生まれる勢いもあるが、ベテランの多いチームは過酷な一発勝負を強いられる心身の負担というデメリットの方が大きい。

レイカーズのレブロン・ジェームズは「1週間の休みを得ることはとても大事だ」と、その意義を語る。

レブロンは40歳にしてここまで69試合出場、平均24.6得点、8.2アシスト、7.9リバウンドを記録して『鉄人』ぶりを発揮しているが、プレーオフでは激戦が続くことを考えると、ここでまとまった休養を取り、コンディションを整えるメリットは大きい。

「プレーインでは何が起きてもおかしくない。トップ6を確定させ、休める時に休んでおきたい。これで1週間休めるのなら、それを受け入れるだけだよ」

マブス戦はシーズン途中に電撃トレードで加入したルカ・ドンチッチにとって初の古巣対決となった。試合前のトリビュートビデオで感極まって涙を流したドンチッチの姿に、レブロンも「とても素晴らしい場面に立ち会えて良かった。多くの人々が感動していたし、忘れることのできない瞬間となった」と語る。

レイカーズにとってプレーオフでの最大のカギは、ドンチッチをいかにチームにフィットさせるかだ。レイカーズ加入後のドンチッチは、ここまで27試合出場で平均27.8得点、8.1リバウンド、7.6アシストとマブス時代と変わらないスタッツを残している。

一方でドンチッチが出場した試合でのレイカーズでの成績は17勝10敗、加入前と勝率はほぼ変わらない。また、ドンチッチとレブロンが一緒にプレーした試合でも14勝8敗とまだ思ったほどの相乗効果は生まれていない。

それでもレブロンはプレーオフにおけるドンチッチの勝負強さに大きな期待を寄せる。「彼はすでにプレーオフで実績を残している。キャリアを通してプレッシャーのかかる舞台を戦ってきた。1年前にはNBAファイナルに進んでいるし、ポストシーズンに彼のような経験を持った選手とともに臨めるのは大きい」

レブロンとドンチッチ、NBAを代表するスター選手がプレーオフの大舞台で共演し、互いの持ち味を引き出すことができれば、レイカーズの王座奪還は現実的なものとなってくる。