ペル・ラーソン

「彼は勝利に導くために必要な要素を多く備えている」

現地2日、ヒートはアウェーでセルティックスと対戦。リーグ屈指の強力オフェンスを抑え込み124-103で快勝した。

堅守で流れを引き寄せたヒートは、わずか45失点の14点リードで前半を折り返す。第3クォーターに一挙36失点とセルティックスの反撃をくらい、第4クォーター序盤には4点差にまで肉薄されるも、タイラー・ヒーローの3ポイントシュート、カイル・アンダーソンの連続得点などですぐに突き放し、主導権を握り続けて逃げ切った。

ヒートはジミー・バトラーをトレードで放出した後に調子を崩し、3月上旬から悪夢の10連敗と大きく失速。だが、現地23日のホーネッツ戦で連敗を止めると、今日の勝利で6連勝と勢いを取り戻している。

この復活をけん引しているのはヒーロー、バム・アデバヨの2大エースだが、脇役たちのステップアップも大きい。この試合でもベンチスタートのアンダーソンが24分出場で19得点と活躍した。

そして今、大きなステップアップを果たしているのがドラフト2巡指名ルーキーのペル・ラーソンだ。シーズン序盤から出番は多くなかったラーソンだが、主力の欠場もありここ3試合連続で30分出場、本日は16得点4リバウンド4アシストを挙げるなど、3試合すべてで14得点4アシスト以上をマークしている。

ヒートのエリック・スポールストラヘッドコーチは、「ペルは今、自信をどんどんつけている。彼のスキルセットは良くなっていて、どこまで伸びていくのか底が見えない。彼は勝利に導くために必要な要素を多く備えている」と、ラーソンの成長に大きな手応えを感じている。

ラーソンは、自身を含めた脇役たちの好調はヒーロー、アデバヨの協力があってこそと強調する。「僕たちは互いに助け合っている。彼らはチームファーストのプレーで、僕たちがアタックしやすいように助けてくれる。そして僕たちも、2人がプレーしやすいようにしていく。こうすることで僕たちはリズムに乗っていけるし、みんなが気分良くプレーできる。チームとして戦うにはパートナーシップが大事だよ」

そして10連敗からの6連勝と見事なV字回復を果たしていることで、「気分が良いね。朝起きた時、連敗している時と比べて間違いなくエナジーがあふれているよ」とメンタルの変化を語る。

現在、ヒートは3541敗のイースタンカンファレンス9位。どん底から脱却して、良い流れでプレーイン・トーナメントを迎えることができそうだ。チームの現状をスポールストラは次のように話した。

「ロッカールームは負けが続いている時でも生き生きとしていた。そしてチームが一つになって成長し、この苦境を乗り越えてきた。今の状況を予想していたわけではない。これまで目の前の試合に勝つことを目指してきただけだよ」

ヒートのルーキーといえば、ドラフト115位のセンター、20歳のケレル・ウェアがここまで平均9.0得点、7.2リバウンドと予想以上の貢献を見せている。さらに、ここに来てまったくの無印だった2巡指名のラーソンも台頭してきた。新人コンビの活躍により、ヒートがポストシーズンで波乱を起こせるのか楽しみだ。