
ロケッツとの強豪対決を制し、貯金はシーズン初の2桁に
現地4日、ペイサーズはホームでロケッツと対戦し、115-102で勝利した。上位対決を制したペイサーズは、ここ8試合で6勝をマーク。シーズン序盤は出遅れ、一時は10勝15敗と苦しんでいたが、そこから着実に調子を上げて35勝25敗とし、今シーズン初めて貯金を2桁に乗せている。
この試合、ペイサーズは第1クォーターを互角で終えると、第2クォーターにリードを奪う。第4クォーター途中に逆転されたが、このクォーターでわずか19失点とここ一番のディフェンスで踏ん張り、終盤に突き放して勝利をつかんだ。
勝利の立役者となったのはタイリース・ハリバートンで、3ポイントシュート8本中5本成功を含む28得点15アシストと大活躍だった。
シーズン序盤はシュート確率が悪く、スランプに陥っていたハリバートンだが、試合を重ねるごとに復調。特にオールスターブレイク明け以降の7試合は平均23.9得点、3ポイントシュート成功率54.5%、12.0アシストと絶好調だ。
「オールスターブレークは僕にとって、これまでを振り返って、どこを改善できるのか考える良い期間となった」と振り返ったハリバートンは「最初の15試合の記憶は消したんだ」と冗談を言い、ここからさらに状態を良くしていきたいと続けた。
「調子を戻すことだけを考えていた。今、ゾーンに入っているのかはわからない。ただ、正しい方法でプレーし、アグレッシブでいることを心がけている。僕たちにとって、アグレッシブに戦うことがベストの方法だ。そして、ピークに達するには早すぎる。4月、5月、そして(ファイナルを戦う)6月こそが、自分のピークを持っていく時だ」
ハリバートンはペイサーズの攻撃の絶対的な要であり、相手は彼を封じるため様々な対策を講じている。今回もロケッツはブリッツなどいろいろな方法でプレッシャーをかけていた。だが、今のハリバートンには、そういった相手の仕掛けを楽しむ余裕がある。
「これは試合の中における戦いだ。いつも、僕はチャレンジを楽しんでいる。相手の選手、コーチとチェスマッチをやっている感覚で、これこそ僕がバスケットボールの試合において好きな部分だ」
ちなみにここまで59試合に出場しているハリバートンだが、勝った試合のスタッツが平均21.9得点、3ポイントシュート成功率43.1%、9.6アシストであるのに対し、敗れた試合は平均13.6得点、3ポイントシュート成功率31.7%、7.9アシストと大きな落差がある。
文字通りチームの命運を握る存在として、ここからペイサーズが上位に食い込んでいくには、ハリバートンが今の好調をキープすることが欠かせない。