ルカ・ドンチッチ

19得点15リバウンド12アシストで勝利に貢献

現地2月25日に行われたレイカーズとマーベリックスの一戦は、ルカ・ドンチッチが初めてマーベリックスと対戦する試合となった。試合のほとんどの時間帯でレイカーズがリードを保ち、107-99で勝利した。

レイカーズのオフェンスを担うようになったドンチッチはフィールドゴール17本中6本成功と、決して効率は良くなかったが積極的な姿勢でチームを引っ張り、19得点15リバウンド12アシストとレイカーズに来て初めてのトリプル・ダブルを記録。いつものように吠えたり笑ったりとプレーに自己主張を織り交ぜることで彼は自らのリズムを高めていく。

いつも通りに見えても、彼の内面では複雑な感情が入り混じっていた。古巣マブスと対戦する気持ちを問われたドンチッチは「分からない。あまり覚えていないんだ。奇妙な時間だった」と答えた。

「いろんな感情が沸き上がって、あまりのことに僕は思考停止状態だったと思う。どう説明したらいいか分からないけど、とにかくいつもとは違う試合で、自分が何をしているのか分からないような状態だった。率直に言って、終わってホッとしているよ」

レブロン「ルカはその感情を上手く処理したと思う」

彼にとって今回のトレードは予期せぬものだった。今レイカーズの居心地を心地良く感じていても、マブスが自分をトレードしたショックは消えていないし、複雑な感情も処理できずにいる。

ただ、それを上手く処理して前に進まなければいけないのが今の彼の立場だ。「この経験が一区切りになり、これから長いプロセスの中で助けになると思う。だからこの試合が終わって少しホッとしている」

そんなドンチッチをレブロンはこう評した。「マブスのために多くを犠牲にし、愛と敬意をずっと持ち続けたんだ。いろんな感情が出てくるのは当然だよ。僕が移籍する時もそうだ。とても大変な経験だけど、ルカはその感情を上手く処理したと思う」

ドンチッチは試合が終わるとかつてのチームメートへと歩みより、握手して抱き合った。同じようにレイカーズの選手たちはマブスのベンチに向かい、アンソニー・デイビスやマックス・クリスティと言葉を交わした。

「一緒に戦ってきた仲間だ。みんなと会えてうれしかった」とドンチッチは言う。彼にとっては、重要な一歩を踏み出した夜となった。