NBA史上2番目の若さで1試合50得点10リバウンド5アシスト以上を達成
マジックは現地28日、ホームでのペイサーズ戦を119-115で競り勝ち今シーズン3勝1敗とした。マジックの若きエース、パオロ・バンケロは50得点13リバウンド9アシストと大暴れ。21歳のバンケロは、2005年のレブロン・ジェームズ(当時20歳)に次ぐNBA史上2番目の若さで1試合50得点10リバウンド5アシスト以上を達成した。
また、バンケロは前半だけで37得点をマークしたが、これは2003年3月9日にトレイシー・マグレディが記録した前半でのチーム最多得点に並ぶ数字だ。そして、マジックの歴史において1試合50得点を記録したのはマグレディ、シャキール・オニール、ニック・アンダーソンのみで、バンケロはマジック史上4人目の、記憶にも残るパフォーマンスでチームを勝利に導いた。
試合後、バンケロは次のように自身のプレーを振り返る。「アグレッシブな気持ちで試合に臨み、最初からリングにアタックしていきたかった。とても気分良く、自信を持ってプレーできていたと思う。正直に言って、前半に自分がどれだけ得点していたかは分からなかった。ただバスケットボールをプレーしている感じだったんだ」
ドラフト全体1位で指名されたように、エリート街道を歩んできたバンケロだが、彼にとっても1試合50得点はキャリア初の経験だった。『ESPN』の番組に出演した彼は、会場からのMVPチャントについて「夢が叶った気分だ。まるでNBA2Kをプレーしているようだった(NBA2Kで大活躍するとMVPチャントが起こる演出が起きることを指している)」と振り返る。さらにバンケロは「ゾーンに入っていた」と続けた。「地元に帰って誰でも使える体育館に行ったような感じだった。放ったすべてのシュートが入るような感覚で、そんな日は最高の気分でプレーできる。すべての試合でそうなることはないけど、今日はこの感覚になれて良かった」
もちろん、この日はバンケロの日となったが、マジックは2大エースのフランツ・バグナーが体調不良により、わずか11分の出場に終わるアクシデントに見舞われた。しかし、ジェイレン・サッグスが25得点7アシスト5リバウンドを挙げ、ウェンデル・カーターJr.も11得点10リバウンドのダブル・ダブルを記録するなど、他のメンバーも奮闘したことで競り勝てた。若きエースの頼もしさ、そしてチーム力の底上げを感じられる大きな1勝となった。