ディフェンスで抵抗を試みるもオフェンスが機能せず
4月7日、レバンガ北海道が千葉ジェッツをホームに迎えた第2戦。前日の第1戦では北海道が丁寧なディフェンスで千葉の爆発力を前半は抑え込んだが、後半に入って集中が切れたところで千葉の怒涛のトランジションオフェンスを浴び、最終的には67-97で敗れた。
ここまで10勝44敗、B1残留に向けて良い兆しをつかみたい北海道は、この第2戦でも粘りのディフェンスで全体勝率1位の千葉に抵抗を試みるが、オフェンスが足を引っ張る。千葉の鋭い出足の前に攻撃を組み立てられず、第1クォーターだけでターンオーバー8つを計上。マーク・トラソリーニの3ポイントシュート2本のみのわずか6点で第1クォーターを終えた。
第2クォーターに入ると、ディフェンスが支えられなくなる。途中出場の小野龍猛の3ポイントシュート成功を機に守りどころがつかめなくなり、第1クォーターには決めさせなかった富樫勇樹に5本中3本の3ポイントシュートを決められる。
第3クォーター、前日にここで突き放されたこともあり、北海道は守備のインテンシティを上げて対抗する。それでも一度勢いに乗った千葉は止められず、さらにクォーターの半分でチームファウルが5に到達。フリースローで確実に得点を積み上げる千葉の試合巧者ぶりに加え、ギャビン・エドワーズからダンカンへの連係プレー、石井講祐の果敢なドライブなどオフェンスのバランスの良さが光り、点差は広がっていった。
17連敗「自分たちがチームとして戦えていない結果」
最終クォーターを迎えた時点で45-71。26点差を覆すのは難しい。北海道は最後まで果敢に攻め続けたが、千葉は今節でケガからの復帰となった西村文男、藤永佳昭とどのポイントガードが出ても試合の流れをコントロールし、試合の主導権を渡さなかった。
最終スコア58-91で、北海道は2試合連続での完敗。デイビッド・ドブラスは18得点10リバウンドと及第点の出来だったが、他の部分で違いを作れず。千葉は最も長く出場した選手でもダンカンの26分で、平日開催が続く過密日程を考慮した選手起用でも悠々と大勝した。
北海道にとっては勝率トップの千葉に対し実力の差を見せ付けられた結果に。それとともに、残留プレーオフに回ることも決定した。
折茂武彦はこうコメントする。「今日の試合に関しては、ただただ応援してくれているブースターの方々に申し訳ない気持ち。プロとして見に来てくれた方に満足いただける内容ではなかったのと、戦術、戦略以前の部分で自分たちがチームとして戦えてない結果だと思います。誰一人、来季B2で戦うつもりはないので、最後にしっかり勝ちきれる戦い方を創り上げていきたい」
リーグ単独最下位、17連敗中と苦境に立つ北海道だが、残留プレーオフに向けて気持ちを切り替え、戦う体勢を取る意味でも、レギュラーシーズンのラスト5試合は無駄にはできない。水曜は今シーズン最後のホームゲーム、相手は栃木ブレックスとまたも強敵を迎える。
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