ブロニー・ジェームズ

クインシー・オリバリーも台頭、2ウェイ契約を結ぶ

レイカーズのブロニー・ジェームズは現地10月18日、プレシーズン最後のウォリアーズ戦で17得点4リバウンド1アシスト3スティールを記録した。レイカーズではブロニーの父レブロンを始め主力が揃って欠場し、ウォリアーズはステフィン・カリーこそ不在でも他の主力が出場しており、経験の差は明らか。第1クォーターから18-36と大差が付き、点差は広がる一方だった。

ブロニーはここまで目立った結果を残すことができず、2巡目55位指名の選手としては健闘していても、偉大な父親の存在が注目を集めることで『期待外れ』のレッテルを貼られていた。それでもこの試合では、今までは17分が最長だったプレータイムが35分まで伸び、ディフェンスではいつも通り、オフェンスではいつも以上に積極的にプレーした。

これまでの5試合では7本放って成功のなかった3ポイントシュートを決め、フィールドゴール17本中7本成功。これまで合計8得点しか挙げていなかったが、17得点を記録した。

「自分らしくあること。それが一番落ち着くし、自分の力を出せると思っている。余計なことは考えずに、ただコートに出ていってプレーすればいいんだ。そうやって良い結果が出るのは本当に気分が良い」と試合後のブロニーは語る。

ブロニーはレイカーズと契約を結んでいるが、その序列はかなり下だと言わざるを得ない。彼はそれを受け入れた上で、NBAの世界でベストを尽くす覚悟を固めている。

「これから始まるシーズンに向けて、ローテーションに入れず試合に出られないとしても練習に参加し、Gリーグの試合に出場する。そうやって自分らしいプレーを続けていけば、今日のような結果が出る」

そして、シュートが決まって17得点を記録したことが注目されるのを理解しながらも、自分の仕事はディフェンスだと意識を新たにした。「ディフェンスで相手の脅威になりたい。フルコートでバディ・ヒールドのような相手を守ることに誇りを持っている。僕の強みはあくまでディフェンスだ。でも今日はオフェンス力を見せる機会も得られて、少しは結果を出せた。今の僕にとって一番大事なのは自分を鼓舞すること。そのための自信を得られたと思う」

この試合、レイカーズでは23歳のクインシー・オリバリーも22得点7リバウンドと素晴らしいパフォーマンスを見せ、2ウェイ契約を勝ち取るに至っている。

ヘッドコーチのJJ・レディックは若手の成長にこうコメントしている。「若手にとってはすべての瞬間が成長の糧だ。良い時だけでなく悪い時期も学ぶ機会となる。そこで我々に必要なのはある程度の忍耐と楽観的な考え方だ。若手たちは努力している。ブロニーは17得点できてホッとしているかもしれないが、私は彼のことを心配してはいなかった。彼らが素晴らしいバスケ選手になるのをどうサポートできるかだけを考えている」