ジェイレン・ウィリアムズも左足首を捻挫
昨シーズンに57勝を挙げて西カンファレンスのトップに立ったサンダーは、若いチームが引き続き成長し、ピンポイント補強に成功したこともあって、さらなる躍進が期待されている。若い選手たちはいまだ勝利に飢えており、勝敗にさほど意味のないプレシーズンゲームでも5試合で4勝と結果を出しているが、開幕を1週間後に控えてコンディションの懸念が出てきた。
現地10月15日のナゲッツ戦でアイザイア・ハーテンシュタインが左手を骨折。5週間から6週間後に再検査を行うこととなった。開幕から20試合程度はセンターの新戦力を欠き、チェット・ホルムグレンとハーテンシュタインを並べる『超ビッグラインナップ』は少なくとも当面は使えない。
フロントコート陣はジェイリン・ウィリアムズがハムストリング痛、ケンリッチ・ウィリアムズが膝をケガしており、先発のチェット・ホルムグレンに続く2番手のセンターが不在という厳しい状況だ。
さらに最後のプレシーズンゲームとなったホークス戦で、今度はジェイレン・ウィリアムズがシュートに行った際の着地に失敗。左足首を捻挫して、足を引きずりながらロッカールームに下がることになった。
同じケガ人が重なるならシーズンの佳境よりもこの時期の方が良いし、ハーテンシュタイン以外は軽傷で長期的な影響はなさそうだが、ケガをしている選手たちが開幕時点でどこまでコンディションを戻せるかは分からず、新戦力が加わって新たな組み合わせでの連携を試し、スタイルを築いていく作業がこの時期にストップするのは決して小さくない痛手となる。
ただ、サンダーはこれまでもケガ人などでどこかのポジションの層が薄くなるたびに『ネクスト・マン・アップ』のメンタリティで、アクシデントをチーム力アップに転じてきた。計算できる戦力が戻ってこなかったとしても、指揮官マーク・ダグノートはそれまでの間を、3年目のウスマン・ジェンや1巡目26位指名のルーキーのディロン・ジョーンズといった若手の抜擢で乗り切ろうとするはずだ。
これまで多くの選手がそこで結果を出し、自信を付けてきた流れを継続できるか。ケガ人の早期復帰とともに、アクシデントをこのチームがどう乗り切るかにも注目だ。