レバンガ北海道

スタイルを継続させながらも的確な補強で再スタートを切る

前年途中から指揮をとった小野寺龍太郎ヘッドコーチが継続となり、チームコンセプトを徹底して臨んだ昨シーズンは、結果だけを見れば17勝43敗と大きな発展こそ見られなかったものの、着実に歩みを感じさせるシーズンとなった。堅守のスタイルを貫き、しっかりとハマった時には宇都宮ブレックスの連勝をストップさせるほどの力があった。その蒔いた種を今シーズンこそ咲かせるべく、今オフも的確な補強を敢行してきた。

まず外国籍選手は、滋賀レイクスのB1昇格に貢献したオールラウンドなビッグマンであるライアン・クリーナーを獲得。さらにサイズがありながらドライブも仕掛けられるテリー・アレンが加入し、得点力アップの期待が高まる。インサイドを支える日本人ビッグマンとして京都ハンナリーズから鈴木悠介も加入。世代を代表するスコアラー盛實海翔をサンロッカーズ渋谷から獲得したのはサプライズとなった。

また、ハンドリングやディフェンスに定評のある星野京介を信州ブレイブウォリアーズから獲得してディフェンス強度の落ちないウイング陣を揃えた。最後に地元出身でアンダーカテゴリーの日本代表に選出される内藤耀悠がU22枠としてシーズン序盤から加わり、期待十分なシーズンが始まる。

スタッツ

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予想スタメン

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昨シーズンは、やりたいバスケは明確なものの、主力の離脱もあり、なかなか結果として現れない苦しいシーズンとなった。オフェンスではフィールドゴール成功率が上がらない試合が多かったため、チームとして機能する時間帯を多くしたいところ。運動量を生かして前線から激しいディフェンスを40分間遂行できるかにも注目。しっかり守ったところから、早い展開に繋げるためにも当然リバウンドは重要だ。強力なリバウンダーであるウェルシュがいるが、全員でアグレッシブに掴みに行きたい。

所属選手一覧

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『獲得FP(ファンタジーポイント)チーム内1位選手』

トーマス・ウェルシュ

※FP(ファンタジーポイント)は、選手の活躍度合を計る指標となるポイント。各選手が実際の試合で記録した成績に応じて算出される。

トーマス・ウェルシュ
初めてB1でのプレーとなった昨シーズンはゴール下で大奮闘。平均11.3得点、12.2リバウンド、1.4アシスト、0.6スティール、1.1ブロックとスタッツを量産した。1月末に負傷して以降は欠場となったが、現在はインジュアリーリスト抹消となっており万全であろう。ディフェンスとリバウンドの要なだけに期待が大きい。

【若手選手】

菊地広人

菊地広人
昨シーズン途中に特別指定選手として加入した地元出身のルーキー。2番起用されることが多かったが、激しいディフェンスと高確率なシュートで終盤には先発出場に定着していた。2番ポジションには能力の高い新加入選手がいるが、ルーキーとして勢いあるプレーで会場を沸かして欲しい。

【新加入選手】

盛實海翔

盛實海翔
昨シーズンSR渋谷では20試合で平均5分24秒の出場にとどまり不完全燃焼。プレシーズンゲームではハンドリングする場面も多く、オフェンスの起点になることが期待される。天性のスコアリング能力に加えて、SR渋谷で培ったディフェンスでもチームに貢献してくれるだろう。『復活のセクシー』に期待だ。